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取り押さえ死目撃者 「警察官が殴っているように見えた」 | ||
知的障害者の安永健太さんが警察官に取り押さえられた直後に死亡した事件で、特別公務員暴行陵虐致傷罪に問われた佐賀県警巡査長松雪大地被告(30)の第3回公判が8日、佐賀地裁(若宮利信裁判長)で開かれ、検察官役側の証人として出廷した目撃者の女性が「警察官が健太さんを殴っているように見えた」と証言した。
女性は現場の交差点を乗用車で通り掛かり、信号待ちの間に取り押さえ場面を目撃。「警察官は健太さんの上に乗るようにして3回腕を振り下ろした。殴っているように見えた」と証言した。「振り下ろす時、グー(握り拳)に見えた」とし、「抵抗する健太さんの腕をつかもうとする行為とは違う」と述べた。
女性が「(拳が健太さんの体に)当たる瞬間は見えなかった」と話したことから、被告側弁護人が「当たったかどうか見ていないのですか」と聞くと、女性は「数秒間のことで、体のどこに当たったのか分からない」と答えた。
女性は希望により、松雪被告や傍聴席との間に遮へい板でついたてをして出廷。証言については「(乗り気ではなかったが)話さなければならないと思った」と話した。 |
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2010年09月09日更新 |