世界王座奪取から一夜明け、早くもV1初防衛戦に意欲を示す李冽理=横浜市内の横浜光ジム
ボクシングのWBA世界Sバンタム級王座を奪取した在日韓国人3世の李冽理(28)=横浜光=が3日、横浜市内のジムで一夜明け会見し、来年初めを想定した初防衛戦に意欲を示した。
左目に眼帯を着け「内出血がひどくなった」と激闘を振り返り、「メールが40件くらいきていて、チャンピオンになったんだなと実感した」と喜びを語った。
初防衛戦については「年内は早すぎると思う。年が明けてから」と明言。陣営では日本のジム所属選手で調整していく方針で、日本同級王者・芹江匡晋(伴流)らが浮上する。李は「誰が相手でも自分のボクシングを貫くだけ」と誓い、V2戦以降に可能性のある前王者プーンサワット(タイ)との再戦には「逃げはしない」と言い切った。
パチンコ店のホール班長を務める李は「ボーナス?期待しています」とニッコリ。近く帰省する大阪では「理想のチャンピオン」という、元世界Sフライ級王者・徳山昌守の焼き肉店で対面する。先輩に続き、青い朝鮮半島を描いた統一旗を掲げての連続防衛を視野に入れた。
(2010年10月5日)