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【大相撲】

朝青 尖閣で千金 ホリエモンとレアアース採掘へ

2010年10月4日 紙面から

断髪式で元ライブドアの堀江貴文氏(右)と握手する朝青龍=両国国技館で(武藤健一撮影)

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 元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏が、ライブドア元最高経営責任者のホリエモンこと堀江貴文氏とのタッグで国際ビジネスに乗り出す可能性が出てきた。元朝青龍関は3日に東京・両国国技館で引退相撲を行い、約1万人が詰めかけた。383人がはさみを入れたが、その中の1人である堀江氏は尖閣諸島沖の漁船衝突事件で中国からの輸入が滞るレアアースに注目。モンゴルに眠るレアアース採掘となれば、引退後いきなりのビッグビジネスとなる。

 元朝青龍関にビッグビジネスのチャンスが転がり込んだ。尖閣諸島沖の漁船衝突事件をめぐる問題で中国から日本への輸出が滞っているレアアースを、ライブドア元最高経営責任者(CEO)のホリエモンこと堀江貴文氏とタッグを組んで採掘する可能性が出てきた。

 共通の知人を通じて数年前に知り合ったという堀江氏は、この日の引退相撲ではさみを入れるために出席。その場で元朝青龍関の将来プランについて、「モンゴルでビジネスをやりたいみたいだね」と切り出したかと思えば、「自分も昔モンゴルの銀行を買収しにいったことがある。その関係でモンゴルに興味を持った。レアアースとかもある」と続けた。

 レアアースといえば、ハイブリッド車などのエコカー、家電製品などに使用されるが、そのほとんどを中国からの輸入に頼ってきたのが現状。ところが、尖閣諸島沖の漁船衝突事件で中国側がレアアースの輸出一時停止を“対抗策”として打ち出していた。これを受けて菅政権は、2日にバトボルド首相と会談し、モンゴルから調達する方針を固めたばかり。

 堀江氏も「モンゴルの資源は実はあまり発掘されていない。地下資源が眠っていて将来有望。モンゴルには羊毛とかだけじゃない。ビジネスチャンスがある」と大いに興味を持っている。

 そのパートナーとして元朝青龍関と手を組む可能性はあるか? との問いに「ないことはない。とにかく(元朝青龍関は)頭がいい。頭がよすぎるんですよ」とビジネスマンとしての才覚を認めている。

 「採掘権を取った方がいいと思う」と具体的な話もする堀江氏。引退相撲では菅首相と会談したバトボルド首相や地下資源を担当するソグリド鉱物資源・エネルギー大臣もはさみを入れた。

 ビジネスマンとしてのスタートが、いきなり両国の経済を結ぶ大事業に発展する可能性はある。

 

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