中国企業、人民元切り上げに戦々恐々、2%上昇でも大打撃
サーチナ 10月4日(月)17時58分配信
米下院は中国に人民元切り上げを促すための対中制裁法案を可決した。人民元の上昇に戦々恐々とする中国の輸出企業のなかには、為替リスクの増大を懸念して来年の受注を控える動きも出ている。
『第一財経日報』の報道によれば、広東省広新外貿集団では、今年下半期の輸出額を9億2000万ドルと予測し、想定レート1ドル=6.82人民元としているが、仮に人民元が2%上昇した場合、単純計算では1億2600万元の利益が減少することになり、大きな打撃を受けるという。
また、浙江省寧波市のミシン糸メーカー、華美線業公司の周暁南副総経理は、今年9月に入ってから原料の綿花が高騰している上に、人民元が上昇すれば“泣きっ面に蜂”であり、現在は新しい注文を受けられない状況だとしている。
9月に入り人民元/ドル相場は上昇局面が続いた後、1ドル=6.7元をはさんで小幅に変動、月間騰落率は1.74%に達した。これは2005年の人民元切り上げ以来、単月の上昇幅としては最大。また、中国人民銀行(中央銀行)が今年6月に為替相場変動の柔軟性を高めると宣言してからは、すでに2.02%上昇している。
中国興業銀行チーフエコノミストの魯政委氏は、「米国が人民元に対する圧力を強めているものの、人民元の小幅な上昇は国内の経済データの好転によるものであり、その間の相場変動は市場の需要と供給を反映したものだ」としている。
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中国興業銀行チーフエコノミストの魯政委氏は、「米国が人民元に対する圧力を強めているものの、人民元の小幅な上昇は国内の経済データの好転によるものであり、その間の相場変動は市場の需要と供給を反映したものだ」としている。
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最終更新:10月4日(月)17時58分
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