菅内閣支持下落53%、船長釈放「不適切」7割
読売新聞 10月3日(日)21時58分配信
拡大写真 |
読売新聞 |
不支持率は37%(前回25%)だった。沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、検察が中国人船長を処分保留のまま釈放したことを「適切ではなかった」と思う人は72%に達し、その理由としては「日本は圧力をかけると譲歩するという印象を与えるから」が41%で最も多かった。中国側の強硬姿勢に対する日本側の対応への不満が、内閣支持率を引き下げたようだ。
船長釈放を「適切だった」と思う人は19%で、その理由では「日中関係の悪化を避けるべきだから」45%が最多だった。
船長釈放の決定について、菅首相は「検察当局が判断した結果だ」と説明し、政治介入はなかったとしている。これについては「納得できない」が83%に上った。
中国側の対応について聞いたところ、予定されていた政府間協議の延期や民間交流の一部中止などを「行き過ぎだ」と答えた人は89%だった。船長釈放後、日本に謝罪と賠償を要求していることに対しては「納得できない」が94%を占めた。
今後の日本政府の対応では、尖閣諸島が日本の領土であることを、国際社会により明確に主張すべきだと思う人が90%に達した。尖閣諸島をめぐる問題に対応するため、米国との同盟関係を「深めるべきだ」は71%となった。
対中感情に関しては、中国を「信頼していない」が84%だった。2004年以降の同種の調査では、最高だった08年の77%を上回った。
また、民主党政権の外交・安全保障政策に不安を感じる人は84%に上った。
菅内閣に優先的に取り組んでほしい課題では、「景気や雇用」34%、「年金など社会保障」27%、「外交や安全保障」14%などの順に多かった。同じ質問をした8月6〜8日実施の調査では「外交や安全保障」は4%で、大幅に増えたのが目立つ。
政党支持率は、民主36%(前回36%)、自民16%(同18%)などで、「支持政党なし」の無党派は36%(同31%)だった。
最終更新:10月3日(日)21時58分
この話題に関するブログ 14件
主なニュースサイトで 内閣支持率 の記事を読む
この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます
- 小沢氏を強制起訴へ 検審「起訴すべき」写真(産経新聞) 10月4日(月)15時46分
- 「あしき隣人」「法治主義通らず」=民主・枝野氏が中国批判(時事通信) 10月2日(土)19時10分
- <尖閣衝突>ビデオの提出可能 法務・検察が法律判断(毎日新聞) 10月4日(月)2時34分
- 尖閣事件の対応「ベストだった」 蓮舫行政刷新担当相に聞く写真(産経新聞) 10月2日(土)7時57分
- 官房長官、枝野氏の「悪しき隣人」は不適切(読売新聞) 10月4日(月)13時51分
|