AFP、CNN、WSJ、BBCと、大々的に報道だが、日本のメディアはまったく報道せず!
海外の新聞をチェックしていて、昨日驚いたことがある。昨日、尖閣諸島の海上保安庁と中国の船衝突事件においての、中国に対する強硬姿勢と、政府の一連に対応を批判する抗議デモが、10月1日、渋谷にて行われたと書いてある。集まった数はWSJによると2,700人とある。
これほどの世界的にニュースになっていることを海外メディアの報道が先で、日本のマスコミ主要各社、テレビメディアがなぜ取り上げないのかはまったく謎だが、今回はこの抗議デモの内容を取り上げる。
田母神俊雄前航空幕僚長主催AFP通信といえば、フランスにある世界の三大通信社である。そのAFP通信が日本の抗議デモを取り上げただけでも、この重要性は手に取るようにわかる。そこでAFP通信から引用する。
主催したのは08年10月、懸賞論文で政府見解と異なる歴史認識を展開して更迭された田母神俊雄(Toshio Tamogami)前航空幕僚長が会長を務める右派系の全国ネットワーク。
田母神氏は声明で、中国は尖閣諸島の領有権を主張しているだけではなく、沖縄本島を支配することまで視点に入れていると述べ、防衛を強化すべきときが来たと語った。参加者の多くは「中国の圧力恫喝に屈した弱腰の菅政権を許すな」などと書かれたプラカードや日の丸を手にしていた。集会終了後、参加者たちは渋谷の繁華街をデモ行進した。
さて、抗議デモの様子を知りたい人も多いだろう。動画もあるのでチェックしてもらいたい。
10.10.1『支那の尖閣侵略糾弾』渋谷~表参道デモ、参加者2670名!長い行列も見られ、AFP通信の記事の通り、日の丸を手にした日本人が抗議デモに参加して怒っている様子がわかる。今、尖閣諸島における中国の強硬姿勢と民主の弱腰外交は、確実に日本人を怒らせていることが、この抗議デモから容易に読み取れるだろう。
Point of view
尖閣諸島の一連の対応における中国の強硬姿勢は、海外メディアにも大きく取り上げられて批判されている。筆者が確認したところによると、インド、ベトナム、シンガポール、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスと世界のメディアが挙って中国の態度を批判している。各国の記事の反応を最後に取り上げておこう。
インド25日付のヒンドゥスタン・タイムズ紙は社説で、日本が船長を逮捕したことに対する中国の反応を「狂乱に近い」と表現する。
ベトナム「(中国は)ベトナムにとって危険だ」「中国はベトナムとアジア地域に圧力をかけている」
シンガポール28日付のシンガポールの有力紙ストレーツ・タイムズ「日本だけでなく、東南アジアでも自らのイメージを傷つけた。(船長釈放で)日本が最初に折れたが、それは中国の完全勝利を意味するものではない」などと批判した。
アメリカ来日中のグレグソン米国防次官補(アジア・太平洋担当)は28日午後、尖閣諸島沖での中国漁船と海上保安庁巡視船の衝突事件について、「日本の立場、行動を全面的に支持する」と表明。
イギリスとドイツ英国とドイツはここ数カ月の間に、いくつかの対中支援プロジェクトの削減及び規模縮小を決めたと、AFP通信が報道。
フランス1日発行の仏紙ル・モンドは「粗暴な大国の顔をさらした」と批判する社説を1面に掲載。
以上が各国の反応だ。中国の尖閣諸島に関する外交姿勢が世界にどのような影響を与えているか、また日本人の怒りが渋谷2700人の抗議デモに繋がっていることを知って頂きたい。
詳細ページWSJの詳細ページ(英語)CNNの詳細ページ(英語)BBCの詳細ページ(中国語)