宮城風？山形風？芋煮会がピーク＝宮城

天候に恵まれた15日、仙台市内を流れる広瀬川の河原は、芋煮会を楽しむ大勢の人で賑わいました。

　芋煮会は、河原でたき火をして、芋煮鍋を作って食べる秋のイベントです。芋煮鍋には「山形風」とよばれる牛肉・キノコ・里芋を使った醤油味のものと、「宮城風」とよばれる豚汁風（豚肉でみそ仕立て）のものがあります。ある程度の人数がいるときには、山形風と宮城風、二つの鍋を作るのが一般的です。食べながら、山形風と宮城風のどっちが好きか、よくバトルしています。

　私事で恐縮ですが、芋煮会が山形県・宮城県・福島県の一部で行われているローカルな季節行事だと知ったのは、大学に入って、他県出身の友人ができてからでした。芋煮会をやるのは、子供会だったり、職場の仲間だったり、家族だったり、友人だったり。人数も数人から数十人と様々です。芋煮会ができるスポットはそんなにたくさんあるわけではないので、たまたま予定が重なって、お断りしたグループと顔を合わせることもしばしばです。そんなときは、芋煮の味比べをお互いにして、「うちのがうまい」と、やっぱりバトルです。

　来週末も芋煮の人で川辺は賑わうと思いますが、台風が近づいていますので、無理は禁物です。増水による水難事故や、風にあおられて、たき火が火事につながることも考えられます。徹夜の場所取りや、下ごしらえで大変だったのはわかりますが、危ないときには中止する勇気も必要だと思います。【了】

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パブリック・ジャーナリスト　小林 亮一