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中国人男性 サッカー場で日の丸奪う「国辱を忘れるな」

サッカーU―19アジア選手権の日本―UAE戦の試合前、グラウンド内に乱入、日の丸を奪い逃げる中国人とみられる男(右上)
サッカーU―19アジア選手権の日本―UAE戦の試合前、グラウンド内に乱入、日の丸を奪い逃げる中国人とみられる男(右上)
Photo By 共同

 中国山東省シハク市で4日午後、サッカーU―19(19歳以下)アジア選手権の日本―アラブ首長国連邦(UAE)戦が行われ、試合開始前の国歌演奏の際、中国人とみられる男がグラウンド内に乱入、日の丸を奪って逃げたが、大会関係者らが取り押さえ、場外に連れ出した。

 男は白地に赤い中国語で「国辱を忘れるな」と書いたトレーナーを着ていた。沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近での中国漁船衝突事件を受け、日本の対応に抗議する狙いだった可能性がある。

 中国サッカー協会関係者は試合終了後に記者会見し、今回の件はサポーター個人が行った行為だと強調、「セキュリティーを強化し再発防止に努めたい」と述べた。

 男は君が代の演奏が始まると、1階席から柵を越えて乱入。関係者が持っていた日の丸を奪い、グラウンド内を半分ほど走ったところで取り押さえられた。一部の中国人観客からは歓声や拍手が上がった。

 観客は多くなかったが、日本側にボールが回るとブーイングを浴びせるなど反日的な応援が続いた。逆にUAEが得点を決めると立ち上がって大声援を送った。中には「釣魚島は中国のものだ」と書かれた紙を持った中国人観客の姿もあった。

 地元公安当局は男の乱入後、警察官を増員し不測の事態に備えた。試合は日本が2―1で勝利した。

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