2010年8月5日 20時42分
厚生労働省は5日、09年の雇用動向調査の結果を発表した。新たに仕事に就いた入職者は684万人で、パートを除く労働者全体に対する割合(入職率)は15.5%、離職者は724万人で同16.4%と、ともに4年ぶりに上昇した。
調査は従業員5人以上の事業所1万4604カ所が対象で、回答率は70.8%だった。
入職率は前年比1.3ポイント、離職率は1.8ポイントの上昇で、1年間の労働者数は40万人減った。離職理由は「個人的理由」が9.9%で最多だが、前年比は0.2ポイントの減。「契約期間の満了」が2.4%、「経営上の都合」が2.0%で、それぞれ0.8ポイント上がり、不況の影響をうかがわせた。
産業別では宿泊・飲食業、医療・福祉などで入職が離職を上回ったが、製造業、運輸業、不動産業などで離職が上回った。【市川明代】