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【小沢氏「強制起訴」】米、政権への影響を注視 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:小沢一郎
【ワシントン=佐々木類】さきの民主党代表選で負けたとはいえ、小沢一郎元幹事長が党内で最大勢力を率いているだけに、小沢氏強制起訴について米政府は、菅直人首相による政権運営への影響は不可避とみて、今後の成り行きを注視していく構えだ。
米政府内には今年初め、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で鳩山政権が迷走していた際、政権に強い影響力のある小沢氏の手腕に期待感を持っていた時期もあった。キャンベル国務次官補が来日時、小沢氏に直接訪米を促したこともあった。
しかし、「政治と金」の問題を抱える小沢氏に対しては、東京地検特捜部の捜査対象になっていたことから、同時に警戒感も持っており、「訪米時にホワイトハウスに招き入れた後に訴追されれば、オバマ大統領に傷が付く」(米政府関係者)とし、米政府としての招待をあくまで認めなかった経緯がある。
こうした米国側の事情を知ってか知らずか、小沢氏はキャンベル氏に訪米を打診された際、「せっかく行くなら、オバマ大統領にも十分な時間をとってもらわないと困る」と述べ、大統領との面会が訪米の条件と要求、訪米話は頓挫した。