2010年8月5日 11時3分
【ソウル西脇真一】韓国軍は5日、対潜水艦訓練を含む合同海上機動演習を黄海で開始した。海軍哨戒艦天安(チョンアン)沈没事件を受けた演習で、7月末に日本海で行われた米韓合同軍事演習に続く北朝鮮への対抗措置。北朝鮮が主張する南北境界「海上軍事境界線」の北朝鮮側も演習海域に含まれており、北朝鮮は「強力な物理的打撃で鎮圧する」と警告、緊張が高まっている。
韓国の合同参謀本部によると、演習は9日まで。陸海空と海兵隊の4500人が参加し、大型揚陸艦「独島」や潜水艦など20隻以上、航空機約50機を動員。潜水艦の探知や攻撃、魚雷の発射訓練も行う。
一方、北朝鮮の朝鮮人民軍前線西部地区司令部は3日、演習を「われわれの自衛権を狙った軍事的侵攻行為だ」と非難。漁船など民間船舶が演習海域に入らないよう警告した。