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最終更新:2010年10月4日(月) 17時12分

検察審「小沢氏の説明、到底信用できない」

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 民主党・小沢一郎元代表に対して2回目となる「起訴すべき」という議決を出した東京第5検察審査会。小沢元代表の供述についてその信用性に強い疑いを持ったことが大きな決め手となりました。

 きょう貼り出された議決の要旨には、起訴議決に至った理由について「小沢氏の説明は著しく不合理で到底信用できない」などと極めて厳しい言葉で、この疑惑に対する小沢氏の弁解を批判しています。さらに審査会は2度にわたって出した検察側の不起訴処分についても疑問を投げかけ、「検察官の判断で有罪になる高度の見込みがないと思って起訴しないのは不当だ。国民は裁判所によって本当に無罪なのか、それとも有罪なのかを判断してもらう権利がある」と指摘しています。

 小沢元代表は強制起訴されることになりますが、まずは東京地裁が弁護士会の推薦に基づき、検察官役をつとめる弁護士を指定します。指定された弁護士は小沢元代表を政治資金規正法違反の罪で起訴し、原則として判決が確定するまで公判を担当することになります。捜査した検察ではなく、弁護士が起訴するという異例の展開ですが、ある検察幹部は「今後、協力を求められれば適切に対応する」と話しています。

 一方、小沢元代表は今後、自ら法廷に立つことになり、検察官役をつとめる弁護士と法廷で争うことになります。(04日16:45)

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