今後の葬儀のあり方について、「形式やしきたりにこだわらない自由な葬儀があってよい」と考えている人が60%近くに上り、葬儀に対する価値観が多様化していることがわかりました。
この調査は、日本消費者協会がおよそ3年に一度行っているもので、ことし3月から5月にかけて、全国の20代以上の男女、1008人が回答しました。それによりますと、今後の葬儀のあり方について、複数回答で尋ねたところ、「形式やしきたりにこだわらない自由な葬儀があってよい」と考えている人が57%と最も多く、次いで「家族だけの葬儀でよい」が48%を占めています。一方、「地域のしきたりに従う」は10%にとどまっていて、葬儀に対する価値観が多様化している現状が浮き彫りになっています。また、家族や自分の葬儀について、前もって相談したり、予約したりすることについては、「家族に任せるので必要ない」が44%いた一方で、「費用は相談したい」も41%と、ほぼ同じ割合に上っていて、生前から葬儀について考えておくことが浸透していることがうかがえます。調査に当たった日本消費者協会は「核家族化が進み地縁も薄れるなかで、葬儀の持つ意味合いそのものが変わってきているのではないか」と話しています。