民主党新代表に孫鶴圭氏

「李明博政権の暴政に立ち向かい、2012年に必ず政権獲得を」

2位・鄭東泳氏、3位・丁世均氏

 野党・民主党の新代表に、孫鶴圭(ソン・ハッキュ)前議員(63)が選出された。孫氏は3日、仁川文鶴競技場で行われた党大会で、1万1904票(得票率21.37%)を獲得し、2位の鄭東泳(チョン・ドンヨン)氏(1万776票、19.35%)、3位の丁世均(チョン・セギュン)氏(1万256票、18.41%)を破って新代表に選ばれた。

 鄭東泳、丁世均両氏のほか、4-6位となった李仁栄(イ・インヨン)氏(6453票、11.59%)、千正培(チョン・ジョンベ)氏(5598票、10.05%)、朴柱宣(パク・ジュソン)氏(5441票、9.77%)が最高委員に選出された。候補者8人のうち、7位の崔宰誠(チェ・ジェソン)氏は最高委員にも選ばれなかったが、最下位の趙培淑(チョ・べスク)氏は、「女性配慮条項」により、指名制の最高委員に任命された。

 孫氏の当選は、民主党所属の国会議員や支持者たちが、孫氏が掲げた「政権獲得」というスローガンに共鳴したためだと考えられる。今後の同党の至上の課題は、2012年の大統領選で政権を奪還することであり、その目標を実現できる適任者として孫氏を選んだというわけだ。孫氏がかつてハンナラ党に所属していたという不利な条件にもかかわらず、「全羅道出身者以外の代表を立てることで、地域政党のイメージを捨て、2012年の政権奪還の可能性を高める戦略的な選択を、議員たちがしたことになる」と、同党の幹部は評価した。

 孫氏は「すべての力は国民にあると信じ、爆風のごとく突き進んでいく。勝利のための大長征を始める」と述べ、大統領選に向け本格的な第一歩を踏み出すことを予告した。また孫氏は、「党員たちの意思は、李明博(イ・ミョンバク)政権の暴政に立ち向かい、2012年に必ず政権を獲得するという強い意志を示すことだ」と話しており、政府への対抗を強めていくものとみられる。

崔宰赫(チェ・ジェヒョク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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