ソウル市、白菜30万株を3割安で供給へ

 白菜価格が天井知らずの高騰を続ける中、ソウル市民は5日から、在来市場で市中価格より3割安く白菜を購入できることになった。

 呉世勲(オ・セフン)ソウル市長は3日、農水産物公社(松坡区可楽洞)で野菜価格安定対策会議を開き、韓国産白菜30万株(1000トン)を確保し、5日から20日にかけて、市内の在来市場16カ所に市価の7割の価格で供給すると発表した。

 ソウル市は、「可楽市場のせりで決まる白菜価格の30%と運送費、仲買人の利潤などを市が負担し、市価の70%水準で白菜を供給する。5日から20日まで可楽市場に搬入される白菜のおよそ10%を買い入れ、1日当たり30-40トン(約1万-1万2000株)の白菜を在来市場16カ所に、日を決めて供給する計画」と発表した。

 白菜30万株は、このところ可楽市場に搬入される白菜の1日平均量370トンの3倍に当たり、10万世帯が白菜3株分のキムチを漬けられる量だ。ソウル市は、「白菜は、市場の商人連合会が各小売業者に分配して販売する。16カ所の市場にある各店舗で白菜を購入できる」と語った。

 同市はまた、「大根・白菜特別需給対策班」を立ち上げ、産地の状況をチェックするとともに、早期出荷を促すことにした。来月には、可楽市場と江西市場の流通関係者が漬けたキムジャン・キムチ(越冬用に大量に漬けたキムチ)2万5000株を、孤児院や高齢者施設、福祉施設などに提供する計画だ。

 各市場に白菜が第1次で供給される日程は次の通り。5日=中浪区・ウリム市場、冠岳区・シンウォン市場、6日=鍾路区・通仁市場、陽川区・シンヨン市場、7日=陽川区・シンヨン市場、松坡区・石村コルモク市場、城東区・纛島市場、8日=江東区・遁村駅在来市場、陽川区・キョンチャン市場、11日=陽川区・木3洞新韓イモルジェン商店街、城北区・敦岩第一市場、蘆原区・孔陵トッケビ市場、12日=衿川区・ナンムン市場、麻浦区・孔徳市場、蘆原区・孔陵トッケビ市場、13日=広津区・中谷第一市場、陽川区・シンヨン市場、14日=東大門区・清涼里青果物市場、15日=中浪区・東元コルモク市場。

金城敏(キム・ソンミン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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