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李冽理 判定勝ち!世界初挑戦で王座奪取

WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチで、プーンサワット(右)相手に攻める李冽理
WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチで、プーンサワット(右)相手に攻める李冽理
Photo By スポニチ

 プロボクシングのWBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチが2日に行われ、挑戦者の李冽理=リ・レツリ=(28=横浜光)が持ち味のアウトボクシングで王者プーンサワット・クラティンデーンジム(29=タイ)の強打を完封。3―0の判定勝ちで世界奪取した。横浜光ジムからは畑山隆則、新井田豊に次いで3人目の世界王者誕生となった。

 新王者誕生のコールを聞くと、李は両手を上げて歓声に応えた。「きょうが人生最大のイベントだと思っていた。だからすべてを懸けて戦った」。世界初挑戦での王座奪取。王者プーンサワットの強打をフットワークで空転させ、左ジャブに加え右アッパーと右カウンターでポイントを稼いだ。

 大阪府門真市生まれの在日韓国人3世。プロを目指したきっかけは在日朝鮮人としてWBC世界スーパーフライ級王座に就いた徳山昌守氏(36)の存在だった。「自分と同じような環境で貫き通して王者になった人」。その徳山氏の勧めもあり05年に横浜光ジムに入門。ここでも運命的な出会いがあった。

 08年6月、くも膜下出血で死去した故関光徳前会長(享年66)。現役時代は5度の世界挑戦に失敗した悲運のボクサーだった。一緒に夢を追い続けたが、李とのミット打ちの最中に頭痛を訴え帰らぬ人となった。08年2月にはプロ入りを後押ししてくれた父・吉春さん(享年62)をがんで亡くしていた。大切な人を相次いで失ったが、逆にボクシングに懸ける思いは強まった。

 「関会長と父の墓前にベルトを持って報告に行きたい」と李。腰に巻かれたベルトの重みが心地よかった。

 ◆李 冽理(リ・レツリ)1982年5月20日、大阪府門真市生まれの在日韓国人3世。28歳。大阪朝鮮高級学校でボクシングを始め2年の時に選抜大会バンタム級で優勝。朝鮮大学校4年の時に全日本選手権ライト級で準優勝。05年9月プロデビュー。10年2月に日本フェザー級王座を獲得。1メートル73・9の右ボクサーファイター。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年10月03日 ]

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