NHK ドキュメント20min.

2010年10月4日(月)午前0:00〜0:20放送 [関西地域は午前1:20〜1:40放送]
「ブログにつづった口てい疫」

今年4月の発生以来、宮崎県を中心に猛威をふるった口蹄疫。8月末にようやく“終結宣言”が出されたが、その後再び疑いのある牛が現れるなど、今なお地域の動揺はおさまっていない。発生当初から殺処分に至る事態の推移を克明に記録し、現地で何が起きていたかをブログで発信続けた人がいた。西都市の畜産農家・川越久美子さんである。

川越さんが宮崎県に移り住んだのは、去年11月。地元の和牛繁殖農家の伸一さんと結婚した事がきっかけだった。以来ブログを立ち上げ、新天地で生活と慣れない牛との格闘をユーモラスに綴ってきた。そんなのどかな様子が、口蹄疫の発生で一変した。被害は拡大を続け、ワクチン接種、そしてついには飼っている牛を全頭殺処分する事になった…。川越さんは、時に泣きながら牛たちの写真を撮り、ブログにそのときの素直な気持ちを綴っている。

感染拡大のおそれから、これまで渦中での取材は極めて制限されてきた。口蹄疫騒ぎの中で、実際に何が起きていたのか?川越さんのブログを手がかりに、想定外の事態に直面した若い畜産農家の目から見た今回の口蹄疫騒動を伝えていく。

「ブログにつづった口てい疫」 写真1 「ブログにつづった口てい疫」 写真2 「ブログにつづった口てい疫」 写真3