しにせ「大映」62年で幕 買収の角川が再編
1942年から続く日本映画のしにせ「大映」の名前が消える--。角川書店の角川歴彦会長は29日、日本映画製作者連盟(映連)の会見で、大映を買収して設立した「角川大映映画」を再編、4月1日から「角川映画」に名称変更することを明らかにした。
黒沢明監督「羅生門」や、勝新太郎さん主演の「座頭市」など旧作のブランド名として「大映」は残るが、社名からは62年で消滅することになる。
角川書店は一昨年11月、徳間書店から大映の営業権の譲渡を受け、角川大映映画を設立、映画やビデオの製作、撮影所の運営をしてきた。しかし「(角川、大映双方の)社員の交流も進み、融合がスムーズにいった。さらに発展させ、角川グループとしての映像の方向性を示したい」(角川会長)として、角川大映映画に同書店の子会社などを統合、角川映画の名称で新たにスタートすることになった。
【共同通信】
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