風を感じて
いろんな風を感じて生きています。
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しーたさんの「アスペルガー症候群だっていいじゃない」を読みました
9月21日に発売された、アスペルガー当事者「しーた」さんの本「アスペルガー症候群だっていいじゃない」を読みました。今回は、そのレビューです。
ここにはいろんな方が来られますので、しーたさんの紹介を。しーたさんは、かわいい4コマ漫画「がんばれあすぺさん!」としっかりした文章で綴られたブログ「私はアスペルガー症候群でしーた♪」を描く、発達障害界で超有名なブロガーさんです。今回、そのブログが書籍化されたのです。
本の表紙はこちら。
やや幅広で、大きいサイズです。厚みもあります。本を開くと、あちこちにいろんな表情をしたあすぺさんがいます。
漫画は一部カラー印刷、本文には細ゴシック体の読みやすい活字が使われています。文章はとても読みやすく、すらすら読み進めます。私は、通勤などの移動中に全部読んでしまいました。
本の内容は、大きく5つの章に分かれ、それぞれ小さな章(=ブログ記事)に分かれています。小さな章は、ブログと同様、最初に4コマ漫画があり、本文の前半は具体的な事例、後半にはその解説(考察)が書かれています。理系らしい構成です。田中康雄先生のコラムが、その解説をとてもわかりやすく補足しています。
さて、感想です。
実は、本文前半の具体的な事例は、私にはほとんど当てはまりません。「へー、しーたさんってそうだったんだ」って驚くくらい。でも、後半に書かれている解説は、自分に大きく重なるのです。「当てはまる」というより、「重なる」です。
例えば、私はしーたさんのように物事を頭の中で描いた画像の中で考えることはありませんが、画像でない「イメージ」の中でいろんなことを考えているのです。私は、小さい頃から工作が得意だったのですが(ただし図画は大の苦手)、それは、工作しているものを指で動かしたとき、その先の動きが頭の中でイメージできるからなのです。
このように、この本は「自分の場合はどうだろう」をいっぱい考えさせてくれるのです。
この本を「自分と同じか違うか」で読まず、ぜひ「自分の場合は?」を考えながら読んでみてください。そうすれば、そのヒントが本の中からたくさん見つかるはずです。
なぜヒントがたくさんあるのか? それは、内容がとても具体的だからです。でも、この本は決して「こうすればうまくいく」というHow to 本ではありません。彼女が自分で考えてきたことだから、私たちにもいろんなことを考えさせてくれるのです。そこが、今までになかったこの本のすばらしさだと思います。
当事者には、自分の可能性を見つけるきっかけに、まわりの人には、当事者の特性の奥にあるものを知る機会に、そして「アスペルガーって何?」という方には、「人ってこんなに多様で、いろんな才能があるんだ」ってことに出会える本であること間違いなしです。
この本から、あなただけの「アスペルガー症候群だっていいじゃない」をつくっていきませんか? ぜひ一度、手に取って見てください。
---
書名:アスペルガー症候群だっていいじゃない〜私の凸凹生活研究レポート〜
著者:しーた 監修:田中康雄(北大大学院教授)
出版:学研教育出版(学研ヒューマンケアブックス)
価格:1470円
しーたさんに、あすぺさんを描いていただきました。目の前で描かれていくあすぺさんにめっちゃ感動!
本のどこかに、こっそり隠れているあすぺさんがいます。ヒントは「想定外!!」。見つけられるかな?
---
先日、しーたさんに私のことを紹介いただきました。
「どうして対立してしまうのか?(本文)-発達障害の悩み-」(2010年9月29日)
「相手の主張には、自分の知らない理由がある」、当たり前のことかもしれません。でも、私がそれをひとつの軸としてきたことで、微力ながらも、対立でなく橋をかけてこれたかなと思っています。
しーたさ〜ん、鉛筆の話、笑い転げましたよ。その事象より、そのときのしーたさんの反応に。
すてきな本をありがとう!
*しーたさんのブログに、このレビュー記事を紹介いただきました。
【2コマ小ネタ:追記あり】これじゃ、ただの落書き!!(2010年10月3日)
写真の手書きあすぺさん、「落書き」なんてとんでもない! 世界にひとつしかない、かわいいあすぺさんです。
ブログ村のランキングに参加しています。今回もぜひ押して行ってください。
(ブログ左サイドの各ランキングバナーのクリックもよろしくです。)
こちらへもどうぞ。
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ついでに、お立ち寄りのしるしとして「拍手」にも一押しよろしくです。
(ちょっとした追記があります)
私の近所に、時々食べに行く食堂があります。ご夫婦で経営されていて、その奥さんには私のブログを紹介しています。
先日、しーたさんの本を見せたとき、奥さんは「あ、出たんだね」って感じで本を見ていました。そして、ごく自然にいろんな話を聞かせてくれました。今の日本が才能を持った人(子ども)を活かせていない状況であること、感受性の強さと表現の困難さのギャップのことなど、発達障害に限らないでしょうが、いろんな特性を持った子どもたちを見てきた実感を話してくれました。
さらに、「アスペルガーの歴史上の人物を書いた本を読んだよ」って。「アスペルガーの偉人たち」(スペクトラム出版社)かな。
ごく身近なところに、凸凹を持った人を自然に受け止める人がいるんだと、うれしくなりました。橋は、思わぬところでかかるのかもしれません。
ここにはいろんな方が来られますので、しーたさんの紹介を。しーたさんは、かわいい4コマ漫画「がんばれあすぺさん!」としっかりした文章で綴られたブログ「私はアスペルガー症候群でしーた♪」を描く、発達障害界で超有名なブロガーさんです。今回、そのブログが書籍化されたのです。
本の表紙はこちら。
やや幅広で、大きいサイズです。厚みもあります。本を開くと、あちこちにいろんな表情をしたあすぺさんがいます。
漫画は一部カラー印刷、本文には細ゴシック体の読みやすい活字が使われています。文章はとても読みやすく、すらすら読み進めます。私は、通勤などの移動中に全部読んでしまいました。
本の内容は、大きく5つの章に分かれ、それぞれ小さな章(=ブログ記事)に分かれています。小さな章は、ブログと同様、最初に4コマ漫画があり、本文の前半は具体的な事例、後半にはその解説(考察)が書かれています。理系らしい構成です。田中康雄先生のコラムが、その解説をとてもわかりやすく補足しています。
さて、感想です。
実は、本文前半の具体的な事例は、私にはほとんど当てはまりません。「へー、しーたさんってそうだったんだ」って驚くくらい。でも、後半に書かれている解説は、自分に大きく重なるのです。「当てはまる」というより、「重なる」です。
例えば、私はしーたさんのように物事を頭の中で描いた画像の中で考えることはありませんが、画像でない「イメージ」の中でいろんなことを考えているのです。私は、小さい頃から工作が得意だったのですが(ただし図画は大の苦手)、それは、工作しているものを指で動かしたとき、その先の動きが頭の中でイメージできるからなのです。
このように、この本は「自分の場合はどうだろう」をいっぱい考えさせてくれるのです。
この本を「自分と同じか違うか」で読まず、ぜひ「自分の場合は?」を考えながら読んでみてください。そうすれば、そのヒントが本の中からたくさん見つかるはずです。
なぜヒントがたくさんあるのか? それは、内容がとても具体的だからです。でも、この本は決して「こうすればうまくいく」というHow to 本ではありません。彼女が自分で考えてきたことだから、私たちにもいろんなことを考えさせてくれるのです。そこが、今までになかったこの本のすばらしさだと思います。
当事者には、自分の可能性を見つけるきっかけに、まわりの人には、当事者の特性の奥にあるものを知る機会に、そして「アスペルガーって何?」という方には、「人ってこんなに多様で、いろんな才能があるんだ」ってことに出会える本であること間違いなしです。
この本から、あなただけの「アスペルガー症候群だっていいじゃない」をつくっていきませんか? ぜひ一度、手に取って見てください。
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書名:アスペルガー症候群だっていいじゃない〜私の凸凹生活研究レポート〜
著者:しーた 監修:田中康雄(北大大学院教授)
出版:学研教育出版(学研ヒューマンケアブックス)
価格:1470円
アスペルガー症候群だっていいじゃない (ヒューマンケアブックス) (2010/09/22) しーた 商品詳細を見る |
しーたさんに、あすぺさんを描いていただきました。目の前で描かれていくあすぺさんにめっちゃ感動!
本のどこかに、こっそり隠れているあすぺさんがいます。ヒントは「想定外!!」。見つけられるかな?
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先日、しーたさんに私のことを紹介いただきました。
「どうして対立してしまうのか?(本文)-発達障害の悩み-」(2010年9月29日)
「相手の主張には、自分の知らない理由がある」、当たり前のことかもしれません。でも、私がそれをひとつの軸としてきたことで、微力ながらも、対立でなく橋をかけてこれたかなと思っています。
しーたさ〜ん、鉛筆の話、笑い転げましたよ。その事象より、そのときのしーたさんの反応に。
すてきな本をありがとう!
*しーたさんのブログに、このレビュー記事を紹介いただきました。
【2コマ小ネタ:追記あり】これじゃ、ただの落書き!!(2010年10月3日)
写真の手書きあすぺさん、「落書き」なんてとんでもない! 世界にひとつしかない、かわいいあすぺさんです。
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(ちょっとした追記があります)
私の近所に、時々食べに行く食堂があります。ご夫婦で経営されていて、その奥さんには私のブログを紹介しています。
先日、しーたさんの本を見せたとき、奥さんは「あ、出たんだね」って感じで本を見ていました。そして、ごく自然にいろんな話を聞かせてくれました。今の日本が才能を持った人(子ども)を活かせていない状況であること、感受性の強さと表現の困難さのギャップのことなど、発達障害に限らないでしょうが、いろんな特性を持った子どもたちを見てきた実感を話してくれました。
さらに、「アスペルガーの歴史上の人物を書いた本を読んだよ」って。「アスペルガーの偉人たち」(スペクトラム出版社)かな。
ごく身近なところに、凸凹を持った人を自然に受け止める人がいるんだと、うれしくなりました。橋は、思わぬところでかかるのかもしれません。
テーマ : アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム - ジャンル : 心と身体
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コメント
No title
しーたさんの譲れない4コマ、まささんがモデルやったんですね。しーたさんとはツイッターで仲良くさせてもらってます。いやー、人って繋がってるんですね。
Re: しーたさ〜ん
いえいえ、とってもかわいいあすぺさんですよ。貴重な1冊です。ありがとう!
紹介OKですよ。よろしくです。
紹介OKですよ。よろしくです。
Re: わーさん
このテーマを「和食か中華か」と展開するしーたさん、すごいです。
ツイッターつながりなんですね。私はツイッターしていないので、ブログ上の縁です。つながっているものですね。とってもすてきな人ですよ。
ツイッターつながりなんですね。私はツイッターしていないので、ブログ上の縁です。つながっているものですね。とってもすてきな人ですよ。
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やっぱり落書きにしか見えない…
次回はもうちょっと練習しておきます(爆)
この記事も紹介させてくださいね。