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チクングニヤ熱を感染症に指定
アシネトバクターも
厚生労働省の感染症部会は1日、アフリカから東南アジア、南欧へと広がっているウイルス性感染症「チクングニヤ熱」を、報告義務を課す感染症法の4類感染症に指定した。
また、複数の抗生物質が効かない細菌「多剤耐性アシネトバクター」を5類感染症に指定。帝京大学病院で院内感染が問題化したためで、470か所の指定医療機関から患者発生の報告を求める。
チクングニヤ熱は熱帯の病気だが、温暖化の影響で原因ウイルスを媒介する蚊の生息域が拡大し、国内でも流行が懸念されると判断した。感染すると、発熱や関節炎などを発症。通常は1週間程度で治るが、治療薬はなく脳症や肝炎になることもある。5年前に南インド洋・仏領レユニオン島で流行した際は24万人が感染、237人が死亡した。国内では2006年以降、東南アジアなどから帰国後に発症した人が18例(9月末現在)見つかっている。
(2010年10月1日 読売新聞)
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