計量を終え健闘を誓い合う李(左)と王者プーンサワット=東京・水道橋の後楽園ホール
「WBA世界Sバンタム級タイトルマッチ」(2日、後楽園ホール)
挑戦者・李冽理(横浜光)が“徳山魂”で王座奪取を目指す。調印式と計量が1日、東京・水道橋の後楽園ホールで行われ、李冽理が元世界王者・徳山昌守氏が入場曲として使用していた北朝鮮の軍歌「海岸砲兵の歌」を入場曲にすることが分かった。
李冽理が使用するのは今回が初めてで、世界戦仕様となる。大阪朝鮮高‐朝鮮大学校出身の李は在日朝鮮人として世界Sフライ級王者となった徳山氏を目標にプロ入り。その徳山氏から9月30日にメールで「1ラウンドから行け!」と激励されたという李は「尊敬する徳山さんに追いつくという気持ちを込めて曲を選んだ」と説明した。
計量ではリミットを100グラム下回る55・2キロでパス。本来の階級から1階級下げての減量も完ぺきだ。「自分の手の届くところにベルトがある。皆さんの予想を覆す試合をする」と自信を見せた。
(2010年10月1日)