復帰戦で負った傷を押さえながら、決意を語るビリーケン・キッド
「大阪」(2日、ミナミムーブオンアリーナ)
右ヒザの半月板損傷で欠場していたビリーケン・キッドが、2ヵ月半ぶりに復帰を果たした。秀吉&正宗と組み6人タッグマッチに出場したが、空牙&ボディガー&HAYATAのJOKER組から“洗礼”を浴び、ほろ苦い再スタートとなった。
ファンが待ち望んだエースの復帰。欠場前と変わらぬビリーの動きに、客席から大声援が飛んだ。その声に応えるようにHAYATAを追い込み、必殺のベルティゴを予告したが、空牙の凶器攻撃を受けて暗転。バケツの上から一撃を食らうと、トドメのスズメバチで3カウントを聞いた。新ルード軍の力を見せつけた空牙は「おいビリー、戦国!お前らもこのJOKERが飲み込んだるからな!」と、改めて正規軍に宣戦布告だ。
まぶたに裂傷をを負ったビリーは、息も絶え絶えに「上等だよ。これぐらいやってくれねえとな。俺はあきらめないぞ。このリングに上がり続ける限り…どんなみっともない姿をさらしても」と決意をみなぎらせた。「JOKERの勢いを感じた。現時点ではとてつもない差…でも、決して追いつけない差じゃないはず」。ビリーの新たな戦いは、まだ始まったばかりだ。
(2010年10月2日)