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浅尾、ペア解消?試合中も険悪ムード

 スパイクを受け、倒れ込む浅尾(撮影・松井愛子)
 スパイクを受け、倒れ込む浅尾(撮影・松井愛子)

 「ビーチバレー、霧島酒造オープン第2日」(2日、霧島ファクトリーガーデン)

 今季低迷が続く女子の浅尾美和(24)、草野歩(25)組=エスワン=が、今季終了後にペア解消を含めた話し合いの場を持つことが2日、明らかになった。5位で終戦となった試合後、浅尾は来季のペア継続について初めて触れ「まだ分からない」と発言。マネジメント関係者が、今季国内最終戦の館山カップ(14〜17日)後にも来季に向けたミーティングを行うことを明かした。3日の決勝は田中、溝江組‐浦田聖、西堀組に決まった。

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 もはや定位置となった5位を決める勝利に、笑顔はなかった。4戦連続で表彰台を逃し、来季のペア継続について問われた浅尾は「まだ分からないですね…」とポツリ。隣の草野は黙ったままだった。

 9月のグランドスラム福井大会で自己最低の9位に沈み、ペア間の亀裂が表面化。それでも今季中のペア続行を決め、新たにスタートを切ったが、呉、霧島酒造と2大会連続で5位。タイムアウト中に声を掛け合う場面もない。マネジメント関係者も「あと2戦に全力を尽くす。今後のことはそれから話し合うことになる」と含みを持たせた。

 残り2試合 ここまで公式戦で優勝はなく、表彰台も2回。ツアーランク6位で、来季の年間シードが懸かる4位以内も絶望的な状況だ。ビーチバレー連盟関係者も「この成績では考えざるを得ないでしょう」と話しており、今季残り2試合で劇的に状況が改善しない限り、解散は避けられそうにない。

 残るワールドツアーの出場は未定で、実質的に館山カップが今季の最終戦。草野は12月のアジアンビーチゲームス(オマーン)に、友人であり、今夏からビーチに転向した大山美紀と暫定的ながらペアを組むことが内定しており、それまでに結論を出すことになりそうだ。

 五輪切符争いが始まる来季に向けては国内2強の田中、溝江組、浦田、西堀組はペア継続が濃厚。そのほかの有力ペアは流動的な情勢だが、何よりも連係面が重要となる競技において、ここにきてのペア変更は一からの出直しといえる。継続か解消か。どちらの道を選んでも浅尾には厳しい現実が立ちはだかる。

(2010年10月2日)

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