肉桂とはニッケのことで、通称ニッキとも呼ばれています。 肉桂というクスノキ科の樹木は、自然界のものであるだけに、その年によって香りや辛味が変わります。 飴づくりは、職人の舌と勘で素材の分量が調節され、伝統の味が守られています。
桜間見屋の肉桂玉の特徴は、肉桂のツーンとした辛みと砂糖の甘さを絶妙なバランスで仕上げている点です。 砂糖と特に相性が良い肉桂が、あめの甘味を引き立てます。
桜間見屋の肉桂玉と黒肉桂は、有平糖といって160〜170℃という、焦げて煙がでる寸前の温度で作られます。砂糖の配分が水あめより多く、日にちが経過すると表面から砂糖に戻っていくのが特徴です。 一般の飴は水飴の分量が多く、低い温度(約120℃)で作られるためドロッと溶けます。 桜間見屋の飴はあくまでも温度は目安で、職人の感覚のみで作業がすすめられます。たまに本来の飴色より、濃かったり薄かったりするのは、手づくりゆえの御愛嬌。もちろん着色料や保存料は一切使っておりません。
不純物無しの100%肉桂オイルは、茶色い桂皮から抽出した薄い黄色のオイルです。これが桜間見屋の命。 香りの主成分は桂皮アルデヒドで、40℃前後でもっとも香りを発散します。
上品な甘さの肉桂玉は、いつでもどこでも頬張ってください。 肉桂玉、または黒肉桂をひと粒、口の中に含みながらコーヒーを飲むのが郡上流。ぜひお試しください。