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【芸能・社会】

「海炭市叙景」と新藤作品 東京国際映画祭コンペ

2010年10月3日 08時45分

 第23回東京国際映画祭に出品される映画「海炭市叙景」に出演した谷村美月(右)と南果歩=30日、東京都内

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 第23回東京国際映画祭(10月23〜31日)のラインアップを発表する記者会見が東京都内で開かれ、コンペティション出品作の日本映画「海炭市叙景」(熊切和嘉)に出演した谷村美月、南果歩らがゲストで登場した。

 作品は北海道函館市出身の作家佐藤泰志の遺作が原作。ある地方都市で苦い思いを抱えながら生きる人々の姿を紡ぐ。

 撮影も函館で行われ「地元の皆さんと一緒に作った温かい作品になりました」という谷村が演じたのは、造船所をリストラされた兄(竹原ピストル)と、元日の朝日を見るために山に登る妹役。幻想的な光景を思い出して「CGでいろいろできちゃう時代と思いますが、朝日が出なければ次の日にまた行こうという現場で、リアルに感じたままそこにいればいい、居心地の良い現場でした」と振り返った。

 南は夫(小林薫)を裏切る妻役で、その息子役はオーディションで選んだ札幌市内の高校生が務めた。南は「いろんなかたちでプロの俳優と地元の方たちがいいマーブル状に絡み合って、フィルムに温度なり空気なりすべてが詰まっています」と思い入れたっぷりに話した。

 コンペティションは15作品で競われる予定で、日本からは98歳の新藤兼人監督が「最後の作品」と語り、庶民から見た戦争被害をテーマにした「一枚のハガキ」も出品される。

 映画祭のオープニングを飾る特別招待作品は、デビッド・フィンチャー監督の米映画「ソーシャル・ネットワーク」で、世界最大の交流サイト創設者のドラマ。クロージングは米俳優ベン・アフレックが主演・監督したサスペンスアクション「ザ・タウン」。

(共同)
 

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