松山市の中村時広市長の知事選出馬に伴い11月末にも想定される松山市長選で、中村氏が事実上の後継者として出馬要請していた元南海放送アナウンサー野志克仁氏(43)が2日、市役所で会見し、無所属で出馬することを正式に表明した。
会見で野志氏は「マスコミの人間として11年半、中村市政を見てスピード感のある市政改革、民間感覚に大いに共感した。改革の後戻りは絶対させない」と述べ、現市政の継承を明言。「市民目線、民間感覚で取り組みたい」とした。
政策では「一人でも多くの人を笑顔に 全国に誇れる、わがまち松山」をスローガンに行政サービス、都市の安心安全、子育てなど6分野で「笑顔」を追求することを掲げ、市内各地でタウンミーティングを開催するなど、市民の声が直接行政サービスに反映するシステムに改善したいとしている。
野志氏は1967年、松山市生まれ。1990年に岡山大を卒業し南海放送入社。アナウンス室マネージャー(部長格)などを務め、1日付で退職した。
次期市長選をめぐっては自民党の菊池伸英市議(45)が無所属での出馬を決定。自民党松山支連は帽子敏信県議(57)の推薦を決めた。共産党系の団体も擁立作業を進めている。