2010年 8月 12日 木曜日


社長の更新の最後のご挨拶。

皆さん夏休みはいかが過ごされていますか?
幸い、私は仕事も兼ねて、日本よりは涼しいモントレィに向かいます。
今回は今まで面倒がってやらなかった、ビデオカメラでの動画の録画も行いますので
メルマガの方には優先的に配信いたします。
このHPもより内容の充実を図り、スーパーカーの日本におけるアーカイブを目指して
編集を重ねていく考えですので、今後共宜しくお願い致します。
8月ももう直ぐ折り返しです、
お互いに体調に気を配って、この暑い夏を乗り切りましょう。



社長からのご挨拶 その1

おはようございます。

数日前より試験的にメルマガの送付を登録して頂いた方のアドレスに送っています。
とりあえず、今は、ノートPCからの発信ですので無数にある当社の画像ファイルがまだ使えません。
アメリカから戻りましたら皆様のアドレスをデスクトップのPCにも移しますので
過去のイベントや、各種モデルの説明などより幅の広い話が作れると思います。

私から直にメールが届く感覚はいかがでしょうか?
ご意見、御要望等はこのHPの問いあわせフォームからご連絡下さい。

このHPに直接私のメッセージを書くのも明日が最後です。
時代は変化していきます。
キャステルオートも常に進化をし続けることが、生き残る最低限度の仕事だと思います。

これまで、一日のカウントが4000件と多数の方がこのHPを見て頂きました。
これからは本当にビンテージのFや Lを 知りたい、情報を得たい
そういう方と共にキャステルは歩んでいきたい、
そういう考えです。

消費者が店を選ぶ権利がある、
それと同時に売る側も相手を選ぶ権利がある。
なんでもかんでも 消費者にゴマをすり、安売りで質を下げる

それでは本当に良い買い手と、売り手の関係が出来ないのは
子供でも判ることです。

当社は良いもの、優れた品質は値段が高いのは当たり前。
また、価値ある情報はタダで貰えると思うなとはっきりと宣言します。

その考えに賛成して着いてきて頂ける方が例え極少数でも構わない。
それが社長 鞍のポリシーです。

最後に私の好きな格言です。

来る者は拒まず、去る者は追わず



社長からのご挨拶。その2

このHPを始めたのが約15年前、
当初は私の本当にささやかな、情報の発信の道具として用いてきました。
ところが、序所にキャステルの名前が売れ始め、
私の情報公開を常とする姿勢が評価されたのか
沢山の方々がこのHPを見て頂くようになりました。


今回のいわば社長の更新を メールマガジンにして有料にする、
この行動は、私の今までやってきた仕事を皆さんにどう評価して頂けるかの
自分に対するテストだと考えています。

つまり私の情報、意見、などがどの程度の価値があるのかを
皆さんに判断して頂く、
その試金石がこのメルマガだと思います。

今の世の中、500円と言えど 100円ショップに行けば5個の買い物が得られます。
キャステルの情報がその5個の買い物より価値があるのか?
その判断を皆様方にして頂きたい、そう思います。

今までのほほんと更新してきたHPをメルマガとういう形であっても
お金を頂く文章にする、
これは私にとってもかなりプレッシャーを感じる仕事です。

今までの36年の車屋人生をかけて新たな挑戦と捉え精一杯頑張りたいと思いますので
今後共宜しくお願い致します。

また、お知らせしましたとおりこの社長の更新欄は12日の木曜日に閉鎖させて頂きます。
その後は、メルマガ会員の募集の案内と
社長のお勧め車両のページにする予定です。
その他、新しいコンテンツも考えていますので、
このHPも引き続きご愛顧のほどお願い致します。

鞍 和彦


キャステル オートクラブの会員、
それと同時に、毎日更新のメールマガジン。
名つけて スーパーカー新聞 by キャステルオート
の募集をいよいよ始めました。
詳しくはこちらを見てください。


いよいよ恒例の8月のモントレィウイークが 今週jから始まる。
毎年参加でもう22年が過ぎた。
おそらくその間、1年も休まずに通ったのは 日本人で私だけだろう。
なぜなら其処には、ビンテージカーの世界最高のイベント、レース、ミーティング
コンクールなどがあるからだ。
例えば、ペブルビーチのコンクールデレガンス。
ご存知、全米オープンなどメジャーの大きな大会を行う
全米でも屈指の名門ゴルフコースだ。
そこの18番ホールを舞台に繰り広げられるイベントは
さすがにアメリカならでは。
その度量の広さにはさすがと言うしか無い。
というか世界最高のロケーションがこの場所ということだ。
行った人なら判るが、周りは全てプライベートの超がつく高級別荘地。
このゴルフコースに行くまでもガードマンのセキュリティゲートを数度くぐらなければならない。

だからペブルビーチに自分の車を出展するということは、ダービーに自分の馬を出すのと同じ
彼等にとっては非常に名誉なことなわけだ。
だから1930年から1960年くらいが中心になるが、そのレストアには
全く金の糸目はつけない、
つまり幾らかかっても良いから、俺に恥をかかせることはしないでくれの世界だ。

だからアメリカではレストアビジネスが成り立つ。
我が、日本ではやっとスカイラインのGTRやトヨタ2000GTに日が射してきたが
欧州車ではまだそんな剛毅なお客はまずいない。
これが日本国の実情だ。
というか、日本人の車に対する考えだ。

我々日本人は戦後復興をモノを作り、それを輸出して外貨を稼ぎ
それを国内に廻す事でなしえてきた。
その代表が 自動車だ。
だから殆どの日本人にとって、車とは外貨を稼ぐ道具、あるいは家族そろって遠出するための足
そういう感覚だ。

高価なスポーツカーで(その最初はポルシェ)それを走らせてスポーツドライビングなんて
特権階級のお金持ちだけの遊び 
そんな感覚。

だがアメリカはあの広い国土を移動する、馬の変わりに開発した フォードを初めとする
自動車の文化がある。
その根本の違いが未だに大きな文化の違いとなって残っている。

日本の政府も車のおかげで経済成長を成し遂げたんだから
国立の自動車博物館を作っても良いんじゃないか?




ペブルビーチ 2007年

ペブルビーチ 2008年 その1

ペブルビーチ2008年 その2

ペブルビーチ 2008年 その3 NEW



ディノの 売り車の案内。  その2
キャステル トータルアップ仕様。
横浜の当社ガレージにあり。





私のノートPCに 仮登録していただいた会員全員ののアドレスの打ち込みも終了した。
火曜日くらいから送信を開始する。
それと同時にこの社長の更新の欄は消去する

この先は会員の方のみに新聞形式で情報を送るようになる。
メンバーになられた方は楽しみにしてくれ。
当然、モントレィからも毎日送る予定だ。
当初は画像のサイズが大きいとか、小さいとかいろいろあるだろうが、
序所に修正していく。


メルマガ新聞の ご案内。

多数の応募有難うございます。現時点で500名あまりのかたが
登録をして頂きました。

私としてはキャステルオートのコンセプト
社長 鞍の車への愛情と、人生に対する考え方
それらに多人数で無くても良いから賛同、共感していただける方がいれば
それで充分満足です。
また、今回の募集は キャステルオートクラブの会員の募集も兼ねていますので
私としては、メンバーになっていただける方々と、
より車を使った、遊び方、横浜の遊び方、情報等を提供していきたいと考えています。
この日本に無数の車屋がありますが、
一つくらいは普通では無いところがあっても良いでしょう。

私も今月19日で59歳、確かに人よりは若いと言われますが
体力や、視力、体の衰えは隠せません。
ですので、現役引退まで 10年と考えています。
その、10年で何を残せるか、これが最大の課題です。

幸い、現時点で名前を与えていただける方々が 500名もおります。
500名と言えば小さな体育館なら一杯になる人数です。
私はその方々とともに後世に残る仕事をしていきたい、
また記憶に残るイベントをしていきたい、そう思います。

今後ともご支援のほど宜しくお願い致します。

盛夏の季節、水ばかりではなく塩を舐めると良いそうです。

鞍 和彦

変わって今月 12日からいよいよ モントレィウィークが始まる。
私は今週木曜日 12日に成田を出て 帰りは18日の水曜日だ。

昨年のイベントを少し振り返ってみた。
まず、コンクール イタリアーナから。 その4追加





追記の説明

このメルマガが始まると、この従来のHPはどうなるのですか?という質問を頂くが、
社長の更新 以外の部分は今までどおりです。
勿論全て自由に閲覧できます。
その中でも力をいれていこうと思うのが、各種のお勧め車両です。
今までは、単純に当社の在庫、あるいは近い人の車両情報でしたが
これからは私が選ぶ、車好きが興味を持てる世界中の情報をお届けしたいと思います。

その一番の理由は、このキャステルオートという会社は
クルマの販売が最も重要であるからです。

例えば、当社はディノやミウラのレストア等を多数手がけておりますが
それらは、当社の在庫を趣味で行っている訳ではなく
お客様に購入していただいた車両を日本最高のレベルに
レストアをしている訳です。
その作業を通じて、我々も技術、経験を積むことができ
その結果としてお客様にも満足のいく車が手元に届く
その良い循環ができるわけです。

幸い私は今までの36年間で 1970年から始まる殆どのスポーツカーといわれるクルマを
見て、乗って、走ってきました。
ですので、例えばナローのポルシエでも スーパーセブンでも
デトマソ パンテーラであれ
プロとしてのキャリアを持っています。

一例として現在手がけているのは ロータス エスプリです。
どうぞ、私も幅広くご紹介いたしますので、
気兼ねなくお問い合わせ下さい。




ディノ試乗会のお知らせ

応募者多数のため、募集を締め切ります。

また次回は 秋口に行います。
何かの12気筒フェラーリも考えています。
但し、そのあたりの募集はメルマガのメンバーにのみの告知になります。
こちらから言うのも何ですが、月ずき500円の会費で 車好きには
かなりお得な情報、体験が得られると思います。




イタリアでのディノ。

今回はディノ2台の試乗も行った。
L型 とM型 2台とも数年前にイタリアでフルレストアをされている。
とはいっても、昨日も山梨の荻原さんところに行き、色々話をしたが
ディノもそうだし、他の車もそうだが、シャシーやフレームなど
どの程度まで見えない部分の修理、補修をしているか 外からできあったのを見ても判らない。
確かにリフトで上に上げて底板まで外せば判るだろうが、
普通、そこまでは不可能だ。
せいぜい車の後から頭を突っ込んで、マフラーの程度とか、リヤーのサスペンションなどを
見るくらい。
だから程度の良し悪しは長年のカンが必要になる。
すなわち、良い物を見抜けるだけの眼力だ。
具体的に言うと、私の場合、まず5メートルくらい離れて全体を見る。
前、横、後、斜め前、斜め後ろなど。
そうすると、人間で言う姿勢が判る。

ファッションモデルが歩く時、ポージングをするとき
その姿勢には格別気を使っているよね。
それと同じで 車も止まっている時、その佇まいが1台1台違う。
同じ車であってもだ。

人間で言えば、元気なのもいるし、そうでないのもいる。
女性の顔で言えば、ピンと張った顔の人もいるし、くすんだシワの目立つ人もいる。

それらを車に置き換えて瞬時に判断する能力が要求されるわけだ。


これはL型。




珍しく、ダッシュはオリジナルマテリアル。
Lは 助手席にフットレストが付く。



L型のエンジン。エアーボックスのフタが3つにへこんでいるのが判る?





L はヒューズボックスが縦につく。



こいつはM型。









イタリヤ人メカニックが運転する。
横に乗っているだけで、80%は判る。動力的なコンデションは。





2台とも売り車だ。詳しくは問い合わせ。



ドイツの旧い町は多数在るが、そのひとつの町にある
BMWの専門店に行った。



目的はBMWのM1 を見るため。


なぜか、マクラーレンSLRもある。





私的には、こういう変な?レプリカみたいな車は作るべきでは無いと思うが。



そこで今回購入したのがこのM1.





内装も全部革張りで綺麗。









BMWモータースポーツ製 3.5リッター ストレート6だ。
私は1979年にシーサイドで入れた このM1の 新車に乗ったことがある。
会社の裏山を走ったが、エンジンのレスポンスが鋭く
速い車だとの記憶がある。









アウトバーンをテストで走ったが、昔みたいな
ナイフのような感触では無かった。1980年の前後で 470台ほど作った。



M1と言えば、下のモデルの白に 3色のストライプがはいったのが有名だよね。
日本に来たら、そのロードフィーリングを動画で紹介するよ。






今回は、ミウラを購入するのが一つの目的だった。
いつも言うように、ミウラはここ数年で鰻登りの価格の上昇を続けている。
だいたい、10年前の今は2倍と思えばよい。
なぜ、それほど価格が上がるのか?

それはランボルギーニというメーカーが今までたどってきた道のり、生産してきた車を見れば判る。
下の本社ミュージアム の置いてある車を見ても判るように、
たいしたインパクトのある車が無い。特に、60〜70年代において。
フェラーリであれば 250GTOから始まって250シリーズから275、330、365と
多種多様なモデル、しかもその間にF1 を頂点とする各種のレーシングカーの生産と
バラエティが豊かだ。

それと比べると、レースには手を出すな?との創業者の言いつけを守り
ロードカーのフェラーリに無い イメージの車を作ろうと努力した
その結果が、ミウラであり、カウンタックだ。
残念だが他の車はイマイチだ。

だからミウラ、LP400が評価を受けるのはある意味当然だ。
世の中、どんなメーカーにも 100%のファンはいない。
野球の巨人だって 王、長島が活躍した時だって アンチジャイアンツは必ず存在した。

事実、フェラーリに対するアンチかどうかは判らないが、
熱烈なランボルギーニファンもいる。

つまりそのようなスポーツロードカーを好む大衆の意見が反映したものが、相場と言う物になって出てくる。
だからミウラの場合、むしろ遅すぎた評価といっても良い。
投機的な筋からの金も入ってまだ数割は上がるだろう。

今回初めに見たミウラ。今年の1月にも見ているが、今回は外に出してドライブもした。
買うことを前提なら当然だろう。




















結論を言うと、気に入らない部分が有った。
私はプロの仕入れ屋だから、妥協は出来ない。
まあ、いいやではこれを日本に持ち帰った後が大変だ。
但し、説明するとこの車もイタリアのランボルギーニのプロがエンジンも含めてレストアした車。
そんな事を事前に聞いていても、いざ走らせるとボロが出る。
ミウラとはそういう車。
当社の管理しているミウラのように、いつでもエンジンを簡単にかけて、山手に散歩気分で走り、
少し空いた所で、綺麗な12気筒のシンクロした音を出せるのは例外だと思ったほうが良い。
要は、このミウラの場合 100%の知識と経験が無ければ、完調に走らせることが出来ない、そういうことだ。

もう一台のミウラも走らせた。
結果は同じ。彼らには車を売るのと、コンデションは別の問題らしい。
つまり動けばOKみたいな感じ。
とりあえず走れるみたいな。























そのとりあえずで街中を走る というより動く。
ミウラの完璧なエンジンで 5000から7000回転への綺麗にトルクの出る感じの走りの経験を
未だに私は海外でしたことが無い。





続く。


2010年 キャステルツアーバージョン その2 イタリア編

モデナのマラネロサービス というサービス工場に行った。
此処の親父とは昔 328を買って以来の付き合い。



とにかく、ここはでかい。
イタリアでも大きさではトップではないかな。










ショールームは新しいモデルばかり。











ボローニャの帰りに ミラノの車屋に寄った。
ここは以前にも数回行ったことがある。

ここのマネージャーが この330GTCは 化ける(値段が上がる)と言って
3台もストックしていた。確かに言えてるけど。



そういや、このパンテラもイタリア製だよね。
私もシーサイド時代 5〜6台くらい売ったけど
フェラーリなんかと比べるとエンジンがフォードなせいで、味が無い。
おまけに足が悪く、キレイに曲がらない。




私もこの頃のポルシェは好き。
やはり空冷でなければ、ポルシェらしくない。



ここの店で一番気に入ったのが、このシトロエンDSの カブリオレ。
誰か買わないか? イベントには最適だよ。





このシトロエンでしか表せない、雰囲気が良い。
つまりフランスの個性だ。



シトロエン独特の ソファーのようなシート 
かなりなレストアが施されており、とても良い感じ。
オートマ、クーラーも付く。



1951年製 私と同じ生まれ年の
シアタを発見。可愛いね。



続く


■ 2010年 キャステル海外ツアーバージョン (7月14日 水曜日) ■
(その1)
 
ミラノに着いたのが月曜日の夕方。
今日、火曜日は堀米さんと、ボローニャのサンタアガータにある
ランボルギーニファクトリーを訪ねた。目的は秘密。
ミラノからアウトストラーダを快調に走り、2時間半くらいで目的地に着いた。
 
ただ、周りは見渡す限りの とうきび畑で、何もない。
マラネロより田舎だ。



 
現在、ムルシェラゴの後継車を製作中とのことで、カメラは入り口で没収された。



この日も外は37度くらいの猛暑。




だから、撮影は帰りに見た、ミュージアムのみ。
印象は一言で言うと、こんなものかと言う感じ。
フェラーリと比べるとレースの歴史が全く無く、展示は生産車だけ。
もう少し、レアーな各車両の プロトなんかを置けばよいと思う。
一度行けば充分という感じ。

まず初めに出迎えてくれるのが 御大 フェルッチオの写真。



壁には歴代の生産モデルの写真が並ぶ。



ここはカウンタックのコーナー



この車は ミウラのS 。せめてイオタくらい置いて欲しいね。



LP400のプロト。ポスターなどでよく見たが
現車はなんかちゃっちい。
テールレンズが 分割されているのが 違う部分。
なんでリアーにラジオのアンテナがついているの?
音楽でも聴きながら テストをしたってか?



ドアーの鍵穴が 横についてるのが面白かった。
生産車はドアーノブに付く。
また、ドアーのモールがアルミ地肌のまま、
このほうがカッコよいんじゃない?



あまり人気が無かったエスパーダ。
シーサイドでも10台くらい 輸入した。新車で。
そのうち半分くらいは私が売りました。
ジャンボ尾崎さんにも。



もっと人気が無かったのが このヤラマ。
これのオートマなんてカローラよりも遅かった。




上の2台に比べれば この350、400GTは エレガント。
デザインが良いよね。



2回のフロアーにでんと構えるのは レベントン。
今のランボルのフラッグシップだよね。



なんかガンダムみたいで 好きになれないが。



ディアブロの出目金バージョン?



ガヤルドのポリスカー




ミラノへの帰り道、数件の工場に寄った。
続く。




キャステルはディノ専門店では無い、しかし、、、、
日本で一番の経験とノウハウを持っていることは間違いないだろう。


毎日、このように5台もガレージに入れている訳ではない。
かえって作業効率が悪くなる。
但し、同時に5台ものディノが集まるのも
キャステルがディノのエキスパートたる所以だろう。

いつも言うように餅は餅屋。
素人が判断できるほどディノは簡単な車ではない。
つべこべ言わずに任せてくれ。



ミウラに関してはまだまだ勉強が必要だが、90点以上の車を作る自信はある。
走らせてこれほど面白い車は無いと断言する。







当社のGTSの問い合わせでボディカラーのサンプルが見たいというリクエスト。
今回は以前、フルレストアしたホワイトを紹介する。
白に内装 赤なんてカッコよくないか?
天気の良い日にGTSのトップを外して走ると本当に気持ちよいぜ。
どんなコンビネーションでも出来る。リクエストして頂戴。
値段は幾らになるのですか?と言う方が多いのだが
実物も見ないで値段を聞かれても困る。
勿論、できるだけ予算との相談に応じるから まずは現車を見て乗ってからだ。



まずは定番の黄色だ。
ただ、70年代初めのころは ディノの場合くすんだ黄色だった。
赤も同じ。朱色がかったような色。
だからキャステルで塗る場合、新鮮な色にする場合が多い。
勿論好みだから強制はしないが。










ボディカラーが違うと印象も全然違うだろう。次は少しブルーを入れた白。








内装を仕上げた。


ダッシュはオープンということも考慮してオリジナルの「ビニールで張替え。




365GT/4
この車は1972年から76年まで 525台が生産された。
私のお気に入りの1台でもある。
何がよいかといってもこの車のデザイン。真横からのラインは本当に惚れ惚れするくらい美しい。
また、走らせてもパワーのあるエンジン、その排気音、
実用性たっぷりの屋内など、本当に良い車だ。

今回のこのブルーは新車でスエーデンにデリバりーされ
3番目の今のオーナーは20数年保有していると言う。
その間、細かいメンテナンスを受けてきて
ピーターがオーナーと話してくれたところ、
乗り心地は殆ど新車に近いそうだ。
私としては是非この車を日本に持ってきたい。
値段は 850万と消費だ。
今日、ビンテージのV型12気筒で1000万以下で買えるFはこの車種だけ。
355などよりもよほど飽きないし、価値もあるぜ。
しかも今回の車はスカイブルー、色もよいじゃん。





東京ノスタルジックカーショー 20周年記念。

日曜日は天気が悪いにも係わらず、沢山の方が来場された。
多くの方が私に声をかけていただき、少しの時間ながら
お話をすることも出来たのが一番の収穫であった。
次は6月12、13日の名古屋 金城埠頭の国際展示場でのイベントだ。

長年の親友兼ラリーの相棒 遊佐さんも来てくれた。





Daytona 365GTB/4 

昨日、仙台から450キロを 5時間ほどかけて横浜に運んだ。
この固体には5年ぶりに乗ったが、エンジンがメチャ調子が良い。
特に2速、3速での7000Rpm を越えた辺りの加速は、
とても40年前の物とは思えない、絶品に値する。

この感覚を知れば、今時のまるで電気自動車のようなFの12気筒なんか玩具にしか思えない。
本物のフェラーリを感じる、数少ない固体だ。
嘘だと思うなら、スカリィエッテイでもなんでもよい 乗ってきて
このディトナに乗れば、帰りの自分の車がなんてつまらいない車だと思うだろう。
今時、ただの早さだけならスカイラインのGTRでも十分に早いぜ。

車と戦う これがスポーツカーの本質だ。
ディトナは正にサラブレッド。真髄を感じさせてくれる。
ベテランの私でさえ感嘆する、数少ない本物のスポーツカーだ。
是非 自分の肌で感じてくれ。




ピニンファリーナの傑作デザインの一つ。
365GTB/4 Daytona
入庫した。


この車はディトナの 1284台製造の内、140台だけ作られた初期の
つまりオリジナルデザインの 通称パースペックスと呼ばれるモデル。

この後のモデルは アメリカのヘッドライトの高さの基準に合わせるため
ポップアップ式にされた。
つまりこの初期モデルは全部、ヨーロッパスペックというわけだ。
ちなみに、このモデルなら現在のHIDヘッドライトに変更可能。

ここは横浜元町
奥のスタバでよくお茶を飲む。
常にエンジンは一発始動。ここらにも素性の良さが見える。
信号を曲がったら一気に 7000Rpmまで加速、
こんなビンテージ他に見たことが無い








至宝のV12エンジン
70年代最高の12気筒と断言する。
その魅力、パフォーマンスは 40年も経った今も全く衰える事は無い。

当社ではこの時代の欠点である効かないブレーキ、
メチャ重い ステアリング
それぞれ、最新の日本製部品を使用して
確実に効くブレーキ(ブレーキマスター、シリンダー交換、キャリパーOH)
電動式パワーステアリング(最近の日本車はみなこの方式)
をオプションで用意した。
あとは好みの問題。




Mr Fioravanti と言えば ピニンファリーナのデザイナーとして
数々の名作を作り上げた有名な人だ。
その代表作が下の ディノ。308GTBもそうだし
最後は F40だ。

私が毎年高い入場料払って行ってる、8月のモントレィの
コンクールイタリアーナ。
今年は彼が作った作品を特集し、本人も来ると言う。
楽しみやないの。
私は20年以上も毎年行って、2回もコンクールに参加したから
プラチナメンバーにしてもらっている。
だから頻繁にメールを寄こすが、
興味があったら見てくれ

www.concorso.com







価値あるものにお金を使え

今まで何度か 紹介してきた復元カレラ 荻原さんところで
ボデイの完全レストアをしているディノ Lタイプ。
今回、そのお客様がミウラを購入するために、このディノを売却する事になった。

殆ど下地が出来た段階だから 勿論どんな色でもこれから塗れる。
内装もしかり。既にエンジンはフルオーバーホール済み。

つまり最短の時間で世界でナンバーワンのディノ Lタイプが手に入るというわけだ。
このチャンスを見逃す手は無いだろう。

クーラーシステムから、HIDヘッドライト、ナビゲーション、
リモコンドアーロック、セキュリティ
勿論パワーウインドウ、エンジンのコントロールは
同時点火、フルトランジスタシステムなど どのようなリクエストも可能。

ついこの間まで出していた 赤の完成したディノは オーナーが売るのを やはり止めると
言われた。つまりそれだけの価値があるものを作る事自体が大変だということを認識して頂いた訳だ。

10年後、20年後を考えてみてくれ
今、458を買うよりも遥かに価値があると思わないか?







本当の匠 荻原さん。山梨県で工房を営む。

日本の伝統の工芸品、たとえば加賀の金箔、漆の茶碗など
そのような伝統的な技術を受け継いでいく若者が少ないと聞く。
理由は最近の世の中を見れば簡単に判る事だが、
余りにも情報が溢れすぎて、成功者、あるいは楽して儲かる等、
自分もそうなれるのかもと錯覚をするからだ。

そして現実の世の中に出て弾き飛ばされ、失望する。
ところが昔(戦前)は親の跡を継ぐ、身近な仕事をする
これが基本であった。
当然、ケータイも無いわけだから、愚痴を言うにも仲間だけ。
親方のいう事は絶対、だから我慢も出来たのだ。

どんな仕事でも下済みは不可欠、
あとはどれだけその仕事に向上心を持てるかだ。
荻原さんは私の期待に見事に応えて、100%手抜き無しの仕事をしてみせた。
その手間、努力それらは彼のブログを見ればよく判る。
カテゴリー欄のディノレストアを見てくれ。

この狭い日本に彼のような職人が一人でも多く 育つ事を私は願っている。
彼とは5月の東京ビックサイトの イベント
ノスタルジックカーショーで会える。話を聞きたい人は是非来てくれ。







ディノ ブレーキシステム リニューアルのお話。

この車は当社が購入する前 10年以上も動かずに倉庫に寝ていた。
とすれば、ブレーキのサーボのシール つまりゴムで出来てる部品
こんなのは固くなって動きが悪くなるのは当然。つまりブレーキが効かなくなる。
単純に言えば、ブレーキのシステムを変えればよいわけだが
それだけでは面白くない。
このディノもすでに齢40歳。
人間でもそうだが、当然足腰にガタが出てくるよね。
さいわい車なら部品を交換すればよくなる。
でも考えてくれ、貴方なら40年も前の性能の部品を喜んで使う?
しかもブレーキのマスターは世界欠品状態。

そこで当社が考えたのが、国産つまり日本製のブレーキサーボ、マスターシリンダー
をこのディノに流用する事。
そのメリットは、まず性能抜群、
部品コストが安い。
万が一壊れても いつでも簡単に交換可能。
などだ。
今回、そのシステムをこのGTSに搭載する事が出来た。
勿論、フロントボンネットのインナーカバーの中だから
外からは全く判らないし、見た目にも気を使った。

先日私が試運転をしたら、最高のブレーキフィール。
よくある、デイノはなんとなく グニャッとしたメリハリの無いタッチだが
今回のは踏んだ瞬間からパンと板に当たったように効く感じ。
つまり貴方が日常走っている 国産車のブレーキと思えば良い。
是非、横浜に来てこの新型ブレーキ搭載のGTSに試乗してみてくれ。

これは取り付けキットとしても販売する予定だ。
全国のディノオーナーの問い合わせを待っている。
その次はABSの採用も考えている。
ABS付きデイノなんて、世界でも絶対に無いぜ。

ディノは進化しつづける車だ。

ディノのブレーキシステム、全部日本製 パート1の説明
パート2はABS をつけた場合だ。
キャリパーは変更なしで全然OK.
これは絶対お勧めだ。ブレーキは車のエンジンに次ぐ命。
40年も前のブレーキに、いつまでもすがる訳にいかないだろう。
キャステルは常に走れる車を開発提供するプロ集団だ。



作業はまず旧いブレーキブースターを外すところから始まる。
これが意外と手が入らず面倒。



これが外した40年使用済みの ブースター。
この中身は簡単にい言うと ゴムのドーナツみたいのが空気の負圧で動く。
当然ゴムだから経年劣化する。
つまり効かなくなるのは当然だ。
但し、ご覧のように一体になっているから、それだけの交換は不可能。
おまけに純正部品も手に入らないときたもんだ。



これが旧いのを外したサッパリとした画像。



当社特性のアダプターを慎重にセンター出しする 古谷。



右が日本製部品を使用した新しいブレーキブースターと マスターシリンダー。(実は日産製)
さすがに40年の技術進歩は大きい 非常にコンパクト。



これがブレーキシリンダー
オリジナルと比べたら ブレーキオイルの量も少ない。
上の半透明のボトルがそれ。



上から見た 図。



ここにカバーが付くから全然見えなくなる。
オリジナルのブレーキタンクは一つはサブタンクとして使用する。




忘れてもらっては困るのが このGTS
昨日もしみじみ見たけど、こいつは本当に貴重な車。
レストアすれば世界最高のGTSになるのは私が保証する。
マラネロを新車で出て2年間イタリアに在住 1972年から74年まで
日本で登録したのが 1974年の9月

それからワンオーナー オーナーさんは5回くらい乗っただけ、
その距離は1500キロ。
現在メーターは6000キロ。
品川33ナンバーは貴重じゃねーか。
値段は1800〜2500万 貴方の懐次第。
当時珍しいGTSのヨーロッパ仕様。






企業は人なりとよく言うよね。
工場設立してから もう9年目を迎えるが 今までのベストと言えるのが
今の4人のメンバーだ。
やはりある程度は年をとらないと一人前にはならないということだろう。

塩本さん。この中で一番年配
彼は若いときは富士のスピードウエイでサニーを走らせていた。
だからキャブの調整はお手の物。



2番目は 椎葉さん
彼は熊本出身。
板金塗装の20年間の経験と、今は内装の組み立てを一手に担っている。
とにかく器用。なんでも作ってしまう能力の持ち主。



平井出さん
彼は長年の整備経験を活かし、
主に一般整備 車検担当だ。



古谷さん
彼はレーシングカーの製作、修理をやっていた。
その経験を活かし、デイノの内蔵式クーラーを
おそらく、世界でも始めて成功させた。



ミウラのレストアは国内で100%できると断言する。
問題はどのように仕上げるかのセンスだ。
私は国内は元より、アメリカ、ヨーロッパで大体100台以上の普通のミウラ、
またレストアされたミウラを見てきた。
その知識、経験を最大限に活かすのが キャステルのミウラだと思えば良い。
何もせずに40年経てば、くたびれるのが当たり前。
それを新車同様、それ以上にするのがキャステルの技術だ。
いつでもレストアの相談に乗る
ミウラオーナーは是非当社の門を叩いてくれ。




普通に外でも綺麗なのに、スタジオでライティングすればもっと綺麗になるのは
当たり前。