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【芸能・社会】

平等院鳳凰堂、欠けた右手復元 キューピッド姿の仏像?

2010年10月2日 20時51分

 国宝・雲中供養菩薩像の「南24号」(平等院提供)

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 平等院(京都府宇治市)は2日までに、国宝・雲中供養菩薩像52体のうち右手が欠けていることが判明した「南24号」を、手で弓矢を持つ姿に復元した。同日から始まった特別展で模型を展示している。来年1月14日まで。

 平等院は「キューピッドをイメージさせる」としている。

 南24号は1987年の赤外線調査で、背中に「愛」の1字が墨書されていることを確認。法華経の経典では両手で弓矢を持つ「金剛愛菩薩」とされ、専門家がコンピューターグラフィックスで想定復元図を作成、両手部分と弓矢の木製模型を完成させた。

 財団法人「美術院国宝修理所」(京都市)の前身が1906年に補修したが、その後の調査で、いつの間にか右手がなくなっていることが判明していた。

 雲中供養菩薩像は鳳凰堂創建に合わせ、平安時代の1053年に制作。鳳凰堂中堂にある本尊の阿弥陀如来坐像を囲むように四方の壁の上方にかかっている。

(共同)
 

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