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【プロ野球】

横浜身売り オーナーも認めた 「そんなに時間はかからない」

2010年10月3日 紙面から

 住宅設備大手「住生活グループ」への球団売却交渉が表面化した横浜の若林貴世志オーナー(67)は2日、東京都内で取材に応じ「この時期だし、今さら他にはいけない。そんなに時間はかからないでしょう」とコメント。同社との交渉事実を認め、成立への手応えも示した。

 野球協約では球団の譲渡について、原則として参入するシーズン前年の11月30日までにセ・パ両リーグ球団による実行委員会とオーナー会議での承認が必要と定めている。横浜を保有するTBSホールディングスの取締役相談役も兼ねる若林オーナーは「リミットのあることなので、早めに結論を出した方がいい」と早期決着を望む姿勢を見せた。2002年にTBSが当時の横浜の親会社であるマルハから株式を取得した際の売却額は約140億円。週明けにも売却額をめぐって、最終交渉に入ることになりそうだ。

 一方、身売り話が表面化したことを受け、加地隆雄社長(69)は巨人戦が行われた東京ドームに姿を見せた。試合前にナインや裏方スタッフら59人を集め「万が一、株主が代わっても、球団はなくならない」と説明。尾花監督も「とにかくいいプレーをしていこう」とゲキを飛ばしたが、選手たちは動揺の色を隠せなかった。試合では巨人にいいところなく1−7で惨敗。昨季の93敗にあと1敗と迫った。

 試合後の選手たちには一様に困惑の色が広がった。選手会長の村田は「自分たちが口を出すことではないが、シーズン中にこう言う話が出るのはどうかなあと思う。決まればいいですけど」と不快感をにじませると、内川も「どうにかしないといけない気持ちはあったが、空回りした。普通(の心境)ではない」とこぼしていた。

 

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