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【プロ野球】

巨人2位死守したが… ミス連発に怒りの原監督

2010年10月3日 紙面から

巨人−横浜 3回表無死一、二塁、内川の三ゴロで一走松本を封殺する二塁手古城。二走石川も三塁封殺、内川も一塁アウトでトリプルプレーとなる=東京ドームで

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◆巨人7−1横浜

 甘えは一切許さない。快勝と感じたのは周囲だけだった。巨人が2発を含む8安打で7得点。先発藤井は7回途中までを1失点に抑え、3回の守備では今季両リーグ初の三重殺も飛び出した。それでも、原監督は試合後の会見で勝利の満足感をバッサリと断ち切った。

 「100%の試合はそうそうない。反省するところもある」。まずやり玉に挙がったのは7回の攻撃だ。無死二塁で寺内が犠牲バント失敗。前日(1日)の全体練習で野手全員に小技の重要性をたたき込んだばかり。「あの場面で決められないようでは」とベンチで怒りの表情を見せ、三重殺と決勝弾の脇谷にも「(三重殺は)自分の失策から。自作自演だね」と冷や水を浴びせた。

 怒りの矛先はヤングGの旗手である坂本にも向く。先月28日の阪神戦から3試合の内容が良くない。凡打12打席のうち8打席が飛球で、ゴロは1打席だけしかない。凡打にも内容を求める原監督は自ら切り出した。「気になるのは(坂本)勇人のポップフライ病。今まで我慢して我慢して一度も言ってないが、決断を下さないといけないところにあるのかな」と、全試合フルイニング出場にストップをかける可能性も示唆した。

 クライマックスシリーズ(CS)出場は決まっている。しかし、4連覇を逃したことは厳然たる事実。だからこそ、連続日本一だけは譲れない。そのためにも2位を死守してファーストステージを本拠地で戦うことは最低限の目標だ。残り3試合は内容の伴った勝利を求めていく。指揮官は「戦いザマ」と言った。虎倒、竜倒の執念が言葉の端々ににじんだ。 (井上学)

 

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