東京中日スポーツ 55周年企画
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【プロ野球】阪神連敗で終戦 前夜の敗戦引きずる2010年10月2日 紙面から ◆阪神0−5広島まるで無条件降伏したかのように、あっけなく終戦を迎えた。藤川球が逆転弾を浴びた前夜の惨劇ショックを引きずり、まるで消化試合の様相。打線はプロ未勝利のソリアーノの前に淡泊に打つのみで、先発の秋山も持ちこたえられなかった。 「引きずる? そやね」と真弓監督がこぼしたように、守備のミスも目立ち、いいところはまるでなかった。バスに乗る直前、ファンの罵声(ばせい)が飛ぶのも無理なかった。それでも今季確かに虎はよみがえった。 開幕前はローテの3本柱と位置付けていた安藤、能見、岩田を故障や不振で欠いた。そんな逆風をものともせず、城島、マートンら新加入選手にブラゼルらを絡ませた強力打線でリーグを席巻した。最後は力尽きたが、昨年4位のチームは優勝争いするまでになった。 真弓監督は今季が2年契約の最終年。すでに正式でないとはいえ水面下で、続投要請に受諾の意思を示している。監督の希望で、1軍コーチ陣も全員残留することが基本線。「短期決戦みたいなところで勝てなかった…」。グッとかみしめたその悔しさを晴らすべく、来季もタクトを振るう。
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