李冽理が新王者…ＷＢＡ世界Ｓバンタム級戦

８回、李冽理の左がプーンサワットにヒット

　◆報知新聞社後援　プロボクシングＷＢＡ世界スーパーバンタム級タイトルマッチ （２日、東京・後楽園ホール）　挑戦者・李冽理（横浜光）が王者プーンサワット・クラティンデーンジム（タイ）を３―０の判定で破り、新王者となった。プーンサワットは４度目の防衛に失敗した。

　李冽理はアウトボクシングがさえ、プーンサワットの前進を的確なショートパンチで退けた。世界初挑戦だった李冽理の戦績は１９戦１７勝（８ＫＯ）１敗１分け。

　日本のジムに所属する男子の現役世界王者は５人となった。

　李冽理「人生のすべてをかけた。ベルトを取れて感無量。自分のスタイルを生かして、作戦通りにできた。圧倒的不利を覆すと言って、実行できてうれしい。これからも有言実行でいく」

　プーンサワット・クラティンデーンジム「相手は逃げる一方で攻めてこなかったので、自分の方がいい試合をしたと思う。また練習して、プランを立て直して闘ったら勝てると思う」

　◆李冽理（リ・レツリ）大阪朝鮮高―朝鮮大でのアマチュア戦績は５５戦４７勝（２５ＫＯ・ＲＳＣ）８敗。０５年９月プロデビュー。今年２月に日本フェザー級王座を獲得して１度防衛した。スピードとフットワークが持ち味の右ボクサーファイター。戦績は１９戦１７勝（８ＫＯ）１敗１分け。在日韓国人３世の２８歳。大阪府出身。