「大相撲伝」執筆・琴剣さん、相撲協会公認漫画家に

漫画「大相撲伝」（右上）の出版が決定し、握手を交わす相撲教習所担当の大山親方（左）と琴剣さん

　日本相撲協会は３０日、相撲の歴史を漫画で伝える「漫画　大相撲伝」が完成したことを発表した。担当したのは、スポーツ報知の相撲漫画でおなじみの元三段目力士の琴剣淳弥さん（５０）。協会は琴剣さんと契約を結んで執筆を依頼。漫画家で相撲協会と契約を結んだのは琴剣さんが初めてで、協会公認の漫画家として協会のイラスト、グッズなどでも協力していくことになる。

　協会が初めて出版した「漫画　大相撲伝」は、相撲の神様といわれる野見宿祢（のみの・すくね）が、古代から伝わる相撲の歴史や所作などを漫画ならではのタッチでわかりやすく紹介する内容。今後は「横綱伝」など大相撲のさまざまな歴史を漫画化する計画だ。さらに一般ファンにも販売、あるいは配布するという。

　漫画の出版は、子供たちに大相撲の歴史をわかりやすく伝えて親しんでもらいたいとの狙いがある。「少しでも大相撲の発展に貢献できればこれほどうれしいことはありません」と琴剣さんは張り切っていた。