元北桜が断髪式、母のはさみに号泣

北桜（左）の断髪式で、止めばさみを入れる北の湖親方

　今年の大相撲初場所を最後に引退した元幕内・北桜の小野川親方（３８）の断髪式が１日、都内のホテルで行われた。土俵上の塩まきなどファンを大切にした人気力士だけに、プロ野球・元広島の山本浩二監督ら各界から２３０人が大いちょうにはさみを入れた。

　「絶対に泣くまい」と誓っていた親方だったが、母・向ハルエさんがはさみを入れると号泣。最後は師匠の北の湖親方が止めばさみを入れ、２３年間の土俵人生に別れを告げた。すでに北の湖部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたっており「これからも現役で土俵に上がる気持ちで指導にあたっていきたい」と誓った。

　断髪式後のパーティーでは、精かんに髪の毛を刈り込んだ姿で登場。自らの髪の毛が寂しいことを引き合いに「まげがなくなって余計に軽くなりました」と笑顔を見せていた。