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地に落ちた正義の番人、証拠改ざん「犯人隠避」容疑

 大坪、佐賀両容疑者は前田容疑者の上司として厚生労働省の文書偽造事件を指揮。事件は主任検事だけにとどまらず、特捜部が組織的に不正を握りつぶした疑いが濃厚になり、正義の番人と言われた特捜検察への信頼は根底から崩れ落ちた。

 検察関係者によると、厚労省元局長村木厚子さん(54)=無罪確定=の初公判直後の今年1月30日、佐賀容疑者は前田容疑者から、検察側が描いた事件の構図と矛盾する内容が記録されたフロッピーディスク(FD)を故意に改ざんしたことを打ち明けられた。

 佐賀容疑者から2月1日に報告を受けた大坪容疑者は翌2日、佐賀容疑者らに「過失で処理しろ」と指示したとされる。

 両容疑者は2〜3日、小林敬検事正と玉井英章前次席検事(現大阪高検次席検事)に伝えたが「FDをめぐって検事間のトラブルはあったが問題はない」と説明し、故意の改ざんを隠した疑いが持たれている。両容疑者は調べに対し、容疑を否認しているという。

 また「逮捕」の知らせに、改ざんを告発したとされる女性検事は目に涙を浮かべた。大坪容疑者をよく知る大阪高検幹部は「ショックだ。こんな特捜部ならない方がいい」。一方、大阪地検幹部は「関係者の供述だけで逮捕したら村木厚子さんの事件と同じではないか」と不満を見せた。

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