旧広島市民球場(中区)の芝生の販売が2日、市植物公園(佐伯区)で始まった。プロ野球広島東洋カープの選手が躍動した旧球場の思い出の品を自宅に残そうと、熱心なファンが早速買い求めた。
売り出したのは、外野など約7600平方メートルのうち、市内の学校や公園で活用する芝生を除く約千平方メートル分。縦37センチ、横30センチに切り分けた芝生5枚を1束350円で販売した。
この日は、前日までに旧球場からはがした芝生が、植物公園の入り口近くに積み上げられた。開門と同時に、家族連れたちが次々と購入。約700束を完売した。
芝生は、週明け以降も11月7日まで植物公園で順次売り出され、約1800束が売り切れた時点で終了となる。収益は旧球場の跡地整備に使われる。
【写真説明】旧広島市民球場の芝生を買い求める家族連れ
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