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尖閣騒動:「莫談國事」なれど「匹夫有責」な日々

矢澤豊

提供:アゴラ(矢澤豊) - 言論プラットフォーム

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大畠章宏経済産業大臣は30日、ハイブリッド車用のモーターなどに使われるレアアース(希土類)の輸出を中国が制限している問題に対応するため「2010年度の補正予算で対策する」との方針を示した。


民間で「商機!」と動いているのに、お役人には「予算枠奪取!」の口実にしかならんのか...。センス悪し。発想が貧弱。省益を優先して国力を損じる結果になってはいないのか、雰囲気で決める前に、内容を精査してほしい。

レアアースのような「土ケラ」より重要なのは、フジタ社員4名のスパイ容疑による拘束の件でしょう。20日に河北省の石家荘市付近で拘束され、4日間もほったらかし。日本政府中枢がこの事態にやっと気がついた24日に、仙谷官房長官は、

「現時点で尖閣周辺の中国側から問題提起されている問題との関連はないと考えている」

で、さらにほったらかし。

領事が接見できたのは拘束後6日経った、25日。

前原外相が駐日中国大使を召喚し「人道的観点から早期に解決してほしい」と申し入れたのが27日。

2回目の接見が29日。

4人のうち3人が釈放されたのが、30日。

残された一人、高橋定さんはいまだに拘束中です。

ご本人はもちろん、ご家族、同僚、関係者のお気持ちを慮るに、まさに「男子の鉄腸も寸断せざるを得ず」ですが、これがメディアではレアアース以下の取り扱いなのですから、日本の報道関係者の価値観とやらは最近どうなっているのでしょうか。

さすがに「現時点で...関連無い」と考えていた仙石長官も、もしかしたら関連があるのかもしれないとお気づきのことと思いますが、とにもかくにも

「日本との間に外交上の問題が発生したら、とにかく民間人を拘束することが有効である」

という前例を、日本側の担当者として裏書きしていただいた功績は、仙石由人という一政治家の経歴で特筆すべき一事となりました。中国で働く一日本人として、同氏の更迭はまさに安全保障問題です。

いまさらではありますが、この菅民主党内閣のオロオロぶりには、予測されていた事とはいえ、「辟易」「呆れる」を通り越して、不謹慎ながら笑ってしまいました。
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