1973年米国フロリダで、行った実験の結果報告があります。
クールホワイト蛍光照明の教室と、自然光に近いフルスペック蛍光照明を行った教室の違いを調査したところ、クールホワイト蛍光照明の教室では、疲労、イライラ、注意力散漫を示すものがいたが、フルスペック蛍光照明の教室では、これらの状況が著しく改善されたというのです。更に、虫歯の数が、クールホワイト蛍光照明の教室に比べフルスペック蛍光照明の教室では1/3に減少しているのがわかったというから驚きです。
有名なエレクトニクス企業であるフィリップス社は青色の波長を強調したアクティビバという蛍光灯を 2006年に発売し始めました。これは、工場での生産効率を上げたり、勉強の学習効率を上げたりするという革命的な蛍光灯だとのコトです。
人間の目には、光を認識する桿体細胞と色を認識する錐体細胞があります。
このレセプター=受容体は青色光に非常に敏感で、我々の生体リズム(例えば日または月の特定の期間の我々の睡眠サイクルとホルモン分泌物)を支配する体内時計に、信号を送ります。この レセプターでは青色光受容体のCryptochrome(s),クリプトクロームが重要な働きをしているものと思われています。クリプトクロームは植物から動物にいたるまで、あらゆる生物に存在していて、重要な働きをしているようです。天気がよいと気分がよくなり、天気が悪いと気分がすぐれないという理由は、このクリプトクロームが太陽光線に多く含まれる青色の光を受けると強く反応して気分がよくなることのようです。
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