日本神話は韓国が起源、日本の学者も認めた!―韓国メディア

  ソウル市内の国立中央博物館で4日、韓国の檀君(だんくん)神話と日本の建国神話を比較考察する「檀君の建国神話は、日本の建国神話の母胎」と題した学術会議が開催される。この席上で発表されるアジア史学会会長の上田正昭氏の論文が30日に事前公開され、韓国では「天孫(てんそん)が空から降りる韓国と日本の神話には類似性が多い」との記述に注目が集まっている。

  複数の韓国メディアは、日本の建国神話は、韓国の檀君神話の影響を大きく受けており、この事実は韓国だけでなく日本史学界でも認められていると報じている。

  日本神話は、主に8世紀初めに書かれた「古事記」と「日本書紀」の記述がもとになっている。「国産み(くにうみ)」とよばれる国土創世譚では、イザナギとイザナミの男女の神が地上に降り立ち、日本国土を形づくる多数の子を生み出したとされる。「天孫降臨」はアマテラスの孫であるニニギが、日本の国土を統治するため地上に降臨したという説話。

  一方、檀君は13世紀末に書かれた「三国遺事」に登場する伝説上の古朝鮮初代王。古朝鮮は紀元前2333年に檀君が開いたとされる伝説の国であり、韓国ではこの神話は「史実」として国定教科書にも記載されている。
   
  日韓の神話を比較研究してきた上田氏は、日韓の天孫文化には、山頂に降臨する点などをはじめ、共通点や類似点が多いと主張。さまざまな事実を検証し、百済の神の存在が、日本で継続的に命脈を受け継いできたと指摘してる。

  また同会議に出席する、京都産業大学文化学部国際学科の井上満郎教授は「韓国の檀君神話の桓雄(かんゆう)と伽耶(かや)の首露王は、日本神話に登場する天孫ニニギと同じような要素を持っている。日本の天孫降臨神話が朝鮮半島系・中国系ということは疑う余地がない」と述べているという。

  国際脳教育総合大学院・韓日天孫文化研究所所長のホン・ユンギ氏は、日本の建国神話は、天孫が降臨する檀君神話などをはじめとする話を織り交ぜて作られたものであり、「3種の神器」も「3種の宝器」として檀君神話に登場する。日本の代表的な民族学者、東京都立大学の岡正雄教授も、すでに1949年にこれを認める発表をしていると述べている。

  ホン所長は「日本最高の聖なる神宮という伊勢神宮を建てたときに、元の場所に祀った神は檀君を信奉していた朝鮮の神だったが、日本の国粋主義の学者が伊勢神宮の檀君信仰を抹殺し、天照大神を新たに主神とした」と主張している。(編集担当:李信恵・山口幸治)

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