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【プロ野球】

ノリ 戦力外 本人は現役続行希望

2010年10月1日 紙面から

 楽天の中村紀洋内野手(37)が、球団から戦力外を通告されたことが30日、明らかになった。10月1日に正式発表される。2008年オフにFA宣言して楽天に移籍。今季が2年契約の2年目だった。この日仙台市内の球団事務所を訪れた中村紀は「大阪で練習します。もう(仙台に)来ないと思います」と話し、現役続行を希望した。

 1年目の昨季は腰痛に苦しみ、1軍出場はわずか77試合。今季はキャンプ前に歯のかみ合わせを矯正するなどして開幕を迎え、チームの中軸打者として129試合に出場。打率2割6分6厘、13本塁打、64打点の成績を残したが、9月21日に右太もも肉離れのため、出場選手登録を抹消。治療を続けていた。

 球団関係者によると、若返りを図りたい球団の構想から外れたという。期待されていた往年の長打力は影を潜め、年俸1億5000万円(推定)の高給もネックに。前日29日には山崎、中村紀らベテランの起用に積極的だったブラウン前監督が契約を1年残して解任されたばかりだった。

 中村紀は大阪・渋谷高から91年オフに近鉄にドラフト4位で入団。00年には本塁打と打点の2冠に輝いた。大リーグのドジャースを経てオリックスに移籍したものの、06年オフの契約更改で決裂し退団。その後、中日と年俸400万円で育成契約を結び、開幕前に支配下登録。52年ぶりの日本一に貢献した。中村紀は37歳。同僚の山崎武を考えると、まだまだ、老け込む年ではない。ただ、いずれにしても獲得に名乗りを上げる球団が現れなければ、現役引退のピンチ。今後のストーブリーグの動向が注目される。

 

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