2010-10-01 10月2日、警視庁にデモへの過剰警備をやめるよう申し入れします。
10月2日、警視庁にデモへの過剰警備をやめるよう申し入れします。
デモコースを決めたので、今日10月2日に警視庁へ申請に行きます。そしてこのかんデモへの過剰警備がひどかったので、それをやめるよう申し入れします。参加されたみなさんも、警察に「早く歩け」と言われたり押されたりして「何で、おかしくない?」と思った方は多いと思います。そもそも平和的なデモになぜ機動隊が出ているのかわかりません、表現の自由の侵害だし、税金の無駄使いだと思いませんか? そこで申し入れします。デモコースを通すことと合わせて、ぜひ応援して下さい、そしてそして一緒に申し入れ書を掲載します★
2010年10月2日
警視総監 池田克彦 殿
警視庁警備部警備第一課 警備連絡係 警部補 ●●●● 殿
警視庁警備部警備第一課 警備連絡係 巡査部長 ●●●● 殿
警視庁警備部警備第一課長 ●●●● 殿
東京都公安委員会 殿
請 願 書
私たちは、「沖縄を踏みにじるな!緊急アクション実行委員会」がこれまで開催した新宿での集団示威行動(デモ)に対する過剰な警備体制と警官によるデモ妨害の数々にたいし、ここに異議を申し立てる。警視庁警備部および所轄署は、本日以降実施する私たちのデモへの、以下に列記する不当な介入の一切を中止せよ。これは日本国憲法第16条および請願法に基づく請願である。請願法5条による誠意ある対応を求める。
1・警官、機動隊によるデモ隊の囲い込みをやめろ。
車道側、そして歩道側にまで、デモ隊を囲い込むように警官を配置する必然性などひとつもない。私たち実行委は、デモを円滑に進行すべくスタッフを適度に配置し、参加者に事故や怪我のないよう対応できる十分な体制を組んでいる。
警官、機動隊によるデモ隊の囲い込みは、外部からデモそのものを見えなくさせ、またデモが物騒なものであるかのように演出し、私たちの示威行動の目的——保障されるべき「表現の自由」を侵害している。実際こうした過剰警備により、参加者の自由意思によるデモへの途中参加、途中抜けが物理的、心理的に妨げられている。ガードテープなどを使用したデモへの出入り阻止やチラシ配りの妨害をするな。また警官によるデモ参加者への暴言、挑発、身体に触れる、押す、小突くなどのいやがらせも頻発している。デモ妨害ともとれるこうした人権侵害の数々に、正当性など一切認められない。
2・指揮官車をデモ隊の前にも後ろにも出すな。
私たちはデモコースを入念に検討し下見をした上で決定している。警察による先導、指揮の必要など一切ない。指揮官車からの大音量のマイクを使用した不必要なおしゃべりをやめろ。「ご迷惑をおかけします」などといった、デモ隊がまるで迷惑行為を働いているかのような印象操作をやめろ。雑踏の中で騒音をさらに振りまくのは、私たちのアピールを聞こえなくするデモ妨害行為に他ならない。
3・推進規制をやめろ。
私たちのデモは毎回ほぼ予定どおりの時刻に出発し予告した時間内に終了している。デモの参加者は若年層から高齢者まで幅広い年齢層からなり、車椅子や杖を使用しての参加者もいる。私たちはそうしたすべての人々に配慮した上で、もっとも効果的な表現を行なうのに適したスピードでのデモ行進を自律的に行なっている。警察が推進規制を行なう必要性などひとつも認められない。推進規制を口実にしたドライバーや参加者への恫喝をやめろ。デモ最後尾における圧縮をやめろ。警官はデモ隊列の中に入ってくるな。
4・一車線規制、五列縦隊条件を緩和せよ。
行進コースは公道であるから、本来全面を使用できるものである。全面使用自体はマラソンや祭りの神輿行列などいくらでも前例がある。東京都公安条例によりデモ行進にだけ一車線規制、五列縦隊条件をつけるのは、政治弾圧を前提とした「表現の自由」の侵害である。そもそも何列縦隊にするかといったことは、表現方法や参加者の安全に配慮しつつ主催者自身が決めるべきものだ。また神輿行列と同様に全面使用でデモ隊を通す方が、通行車両との接触の心配もなくなり警備上の混乱は避けられる。歩行者にとっても歩行者天国と同様、自由に往来が可能になるのであるから通行を制限されるといったようなストレスは最小化される。少なくとも二車線、可能なかぎり車道全体を使用させろ。
5・当日の警備方針は、誰が、どのように決めるのか、事前に明らかにせよ。
当日の警備方針、および、機動隊出動を要請しているのは誰か。その基準と法的根拠は何か。「警告」の発動権は誰にあるのか。明確にせよ。
6・公安警察を取り締まれ。
前回8月27日開催のデモにおいて、公安警察がデモ先頭付近でデモスタッフへの挑発を繰り返し、「お前達を逮捕するためにいるんだ」などといった許されざる暴言を吐いている。公安警察の挑発は毎回エスカレートする一方である。警備課は公安警察をデモ隊に近づけるな。
そもそも私たちのデモ行進のあいだ中、公安警察および私服警官が歩道を埋めつくすように帯同し、通行人の交通を著しく妨げているのは大問題である。警備は公安警察を取り締まれ。無断でデモ参加者の顔等を撮影させるな。肖像権の侵害である。警備が公安から情報を得ている事実はあるのか。あるならその理由と法的根拠を述べよ。ないなら公安警察によるいやがらせをやめさせろ。
デモ警備は最小限の交通整理に徹するべきだ。警備を口実としたデモ妨害は、日本国憲法第21条第1項「表現の自由」の侵害である。公務員には憲法を遵守する義務がある。警視庁は私たちのデモのみならず、すべての示威行動への不当な介入をやめろ。
請願者: