「落合監督との男の約束ですから!」。M1で迎えたこの日、中日の試合がなかったため、峰は2位の阪神戦を携帯電話のスコア速報でチェック。四回の時点で阪神が0対5の劣勢に立たされ、優勝を確信した峰は、オーダーメードの金色スーツを抱えて東京駅から新幹線に飛び乗った。
2月の春季キャンプで対談した際、「監督から『優勝したら金色のスーツでビールかけに来てください』って言われまして。その言葉を信じて、すぐに卸問屋のある日暮里に金色の生地を探しに行きましたよ」。新幹線の中からサンケイスポーツに寄せた緊急電話で、興奮気味に秘話を明かした。
中日の戦いぶりについて「浅尾、高橋の両投手がよく頑張った。中継ぎと抑えの奮闘に先発陣が刺激された」と分析。MVPには「チャンスでよく打った!」と和田一浩外野手(38)をあげた。
今度は1954年以来、56年ぶりのリーグ制覇&日本一のW優勝がかかる。胴上げを見ることができなかったが、祝勝会では「日本一のときに必ず見ることができますよ」とスーツに負けない輝く笑顔で言い切った。