1984年うまれ。
元AV女優ライター。
恋のから○ぎ11期生としてAVデビュー。
引退後、エロ、サブカル、文学についていろいろ書いてます。
ツイッターは@minenayukaでやってます。
[峰なゆかのひみつの赤ちゃんルーム]
http://d.hatena.ne.jp/minenayuka/
1984年うまれ。
元AV女優ライター。
恋のから○ぎ11期生としてAVデビュー。
引退後、エロ、サブカル、文学についていろいろ書いてます。
ツイッターは@minenayukaでやってます。
鮎川 私も知的な話する!!
―ち、知的な話ってなに?
鮎川 こーゆーの!! (前回の鈴木杏里ちゃんへのインタビューをプリントアウトしたものを指しながら)
―これのこと? 知的…? 小説とかの話ってこと?
鮎川 ううん!
―えっ、違うの? じゃ、じゃあ趣味はなんですか?
鮎川 趣味は漫画を読むことです。
―ふむふむ。おすすめの漫画は?
鮎川 最近は『闇金ウシジマ君』っていうのが好きです。
―私も少女漫画好き! 誰読むの?
鮎川 んー、んー。でもウシジマ君の方が好きかも。
―そうかあ。じゃあウシジマ君の話しよう。ウシジマ君にも風俗の話出てくるよね。ブサイクな女の人がすっごいお金ためる話。あれとかってどう?
鮎川 そうだねー。
―えーと…。
鮎川 知的な話って、むずかしいね…。
そのとき大阪に住んでてね、友達と3人で東京に一週間くらい遊びに行くことになったの。でも途中でお金がなくなってね。なくなったっていっても、お金がすっからかんでご飯も食べれないってわけじゃなくって、銀行でおろせばあるんだけど、でも、お金おろすのってイヤじゃん? ……イヤじゃん! だから風俗求人誌読んでね、お金を稼ぐことになって。
「パーツモデル募集! 誰にでもできる簡単なお仕事です。日当大3枚」とかいろいろ書いてあるでしょ。でも「そんな、手とかの写真撮るとかだけで3枚ももらえるわけないから、これは絶対セックスしなきゃいけないんだろうな」って分かってたの、私たち。「でも、別に良くない?」みたいな。「別にセックスしても良くない?」みたいな。いや、良くはないんだけど、でもさ、なんか、やっぱりなんか、うーん。
友達はふたりとも今まで散々ヘルスなりなんなりいろんなことをやっる子で、そういう仕事してる子たちって、最悪そういうことすればお金になるって分かってるからさ。そこでがんばらないのかもね。最悪ヤレばいいやって。甘いんだと思う。ああ、お金おろさなきゃいけない状況っていうのはぜんぜん最悪の場合ではないんだけど、その「最悪」の敷居が下がっちゃうのかもね。
まあね、とにかくね、友達は何ページに書いてあったところ、私は何ページに書いてあったところ、って感じでそれぞれ出稼ぎしてくることになって、私は「ヌードモデル募集」みたいなちっさい広告の、お金なさそうなプロダクションに行ったの。
メーカーに面接行って、スタジオで照明あてられてスタッフがたくさんいる中で男優と絡んでDVDに、みたいなやつじゃなくて、事務所の人がそのまま男優がわりになって、そこらへんのホテルにふたりで行って適当にハメ撮りしたのをエロサイトに動画で流す、みたいなやつだったのね。そのあと連絡先くらい交換するじゃないですか、いちおう。それで一回大阪帰って、そしたら「もう一回東京出てこない?」みたいな電話かかってきてね、企画モノで一回だけ仕事してお金貰えたらいいやって思ってやったんだけど、いろいろ面接とか連れてかれてー、いろいろ仕事がきてー、大阪に帰れなくなりー、今に至る。
最初ね、AVに出ませんかって言われたときね、やってお金もらえるのはいいけど、フツー親にバレたらとかを気にするじゃん。だから私も最初、バレるからヤダって言ったんだけど、そしたら「顔が出ない仕事もいっぱいあるから、バレないよ」って言われたの。
あるんですよね、ド企画で。顔にモザイクかけてあって、芸名もない、超素人みたいなやつだったら、それならいいかな、って思うじゃん。バレなきゃいいかなって。そしたらね、ふっふっふ。出てた。デビュー作で私の顔が。友達と大阪のエロビデオ屋さん行って、で、自分で買うの恥ずかしいから友達に買いに行かせて、パッケージ見てみたら、「は! あたしやん!」みたいな。
しかもね、そのとき24歳だったから本当はサバ読むはずだったんだけど、マネージャーがメーカーに本当の生年月日が書いてある書類渡しちゃって、デビュー作のパッケージの裏に本物の生年月日が載っちゃってねー。本物の生年月日とかマズいじゃん。いちおうメーカーには言ったんだけど、でももう世に出てるじゃん。無理じゃん。
てかさー、あたし超だまされてない? でもAVってそういうもんだよね?
鮎川 私も知的な話したい!!
―うん、じゃあね、漫画以外の趣味はある?
鮎川 えーとね私、ひとりで旅行いくの好き。
― どこ行くの?
鮎川 秘宝館とか行くの好きー♡
― 秘宝館ってあれだよね、熱海とかにある……
鮎川 そう、ちんこの。
―(ちんこ……?)
鮎川 伊豆とか群馬にもその手の秘宝館がいっぱいあっていいよ!!
―都築響一さんとか好きだよね。
鮎川 峰さんも行くといいよ!!
― あの、知的な話するっていって旅行の話になったから、なんかヨーロッパ美術館巡りの旅とかそういう話になるのかと思ったんだけど……
鮎川 あれっ、なんでだろう。
援助交際って恐くないですか? ほら、AVで絡む人ってプロじゃん。まあほとんど素人みたいな男優のときもあるけど。けど、援助交際は誰が来るか分からないし、ぜったい素人じゃないですか。私、それがイヤなの。
だから、AVでも素人の人を集めてセックスとかしてあげる、ファン感謝祭みたいなAVあるでしょ。あれとか絶対ヤダ。
私一回すごい「うっ」ってなったのが、ぶっかけものでね。その撮影の次の日にサイン会やったの。したら、前日に応募で来て、私にぶっかけた男の人がサイン会に来てて、「昨日はお世話になりましたー」とか言われて、ううわ、なにこいつ、と思って。泣くほど不快ではないけど、この人はなんなんだろう、って思って。なんか、もう辞めよう、って思って。
たぶん好きでいてくれるんだから応募してきてくれたんだろうし、サイン会だってわざわざDVD買ってくれて、私がもうちょっと大人だったらすごい嬉しいんだろうけど。なんかちょっと、テンション下がったんだよね、そのとき。マッキー持つ手がとまっちゃったんだよね。
まあ、サイン会とかに来るのはそりゃあ別に構いませんけど別に。やっぱ数人とかしか人が来ないよりかはいっぱい来てくれた方がいいじゃん。サイン会でしゃべったり、サインしてあげたりー、いっしょに写真撮ってあげるのは大丈夫。でもその人たちとセックスするってことになると、それは別じゃん。
あ、男優さんは全然イヤじゃないですよ。男優さんって、ほら、きれいでしょ。その、ちんちんとかが。
― 私もぶっかけやったとき、汁男優として来てる人たちが素人だって当日まで知らなくて、なんか……。たぶんそれ知ったらやらなかったもん。
鮎川 うん、だから風俗とかもぜったい無理で。言い方悪いけど、風俗やってる子って、すごいよね。
―うん、言い方悪いけどね。風俗で働くと、指名してくれるお客さんとかもできるわけでしょ。それって私に対して「穴ならなんでもいい」っていう以上の気持ちを持ってるわけでしょ。
鮎川 指名なら「ちょっとは好き」っていうのあるよね。ちょっとはね。例えばそれが「胸の形が好み」とかそれくらいの理由でも、穴ならなんでもいい以上の気持ちなわけじゃん。
ー AVでももちろんそういう目で見てくれる人はいるわけだし、そういう目で見られる分には素直に「どうもありがとうございます!!」って思うんだけど、そういう目で見る人と実際セックスするってなったら、それはすっごい気持ち悪いんだよね。
鮎川 あー、分かるわー。風俗全部パネル指名にしてほしい。なんかね、何回も何回も、例えば私が風俗嬢で、二回指名してきたお客さんと10回指名してきたお客さんがいたとしたら十回指名してきた人の方が気持ち悪いもん。なにおまえ、何を思ってきたんだ、って。
― 男優なら良くてファンの人だとキモいっていうのは、その愛情が気持ち悪いというか、重いんだよね。例えば男優さんのキスと素人の、それも私に対して何らかの愛情的な不穏な感情を抱いてる人のキスって絶対違うでしょ。その素人の人のキスは、唾液の一滴でも多く飲み干そうとするような気迫があるわけでしょ。
鮎川 あははは分かる分かる!! 私ね、素人の態(てい)も嫌なの。
―どういうこと?
鮎川 ファン感謝祭みたいなAVで、本当に素人の人を呼ぶんじゃなくて、本当は汁男優なんだけど、それでも素人の役をされるっていうのでも嫌なの。
―えっ、それは分かんないや。本当は男優ならいいじゃん。
鮎川 メーカーは本当はガチで素人の人とさせたいんだろうけど、私がファン感謝祭とかやるのヤダって言うから、「それなら、男優用意して、ファンとやったってことにしない?」って言われたんだけどね、それでも「ヤダ。ゼッタイ」ってだだこねてたの。嘘でも本当でも、「鮎川なおがファンとやった」っていうAVが世に出るのが嫌です、って。みんな思わないのかなー。
―私、疑似で浣腸とかやったけどさ、実際私が浣腸されてないんなら「浣腸の峰なゆか!!」とか思われてもそんな気にしないなあ。
鮎川 だって女優さんとファンっていう設定でやると、女優さんがやって「あげる」とか、リードして「あげる」とか、気持ちよくして「あげる」みたいな感じがするから。
―まあ感謝祭だしね。
引退はつい最近。でも引退作撮ったのは半年前とかだから、けっこう昔に感じる。
最初は50本出たらやめようと思ってて、手帳に正しいマーク書いてつけてたの。でも気付いたら50本こえてて、「あー」って思ったんだけど、そのままあとちょっとあとちょっとって続けてて、でも今辞めた方がいいかな、って。だんだんハードになるじゃん。私ハードなのできないから。ほら、中出しとか汚いし、気持ち悪いじゃん。
で、辞めるからには引退作を撮りたいって思ったんだけど、でも引退作だからって花束渡して泣くシーン撮るとか、「最後にファンに一言」とか聞くの絶対やめてね、ああいうのやるんなら現場行かないから!! ってプロデューサーに言ってて。
最後だからってファンに何も言いたくないし、解禁もしたくないから、引退っぽいことしてないの。あ、でもインタビューみたいな感じで喋ったりはした。「今までどうだったー?」みたいな。
あと絡みはね、引退作だったから好きなことやらせてもらおうと思って、すごい普通の絡みをやったの。私、AVの現場でやるセックスがすごい好きだったんですよ。そういう競技みたいな、プロレスみたいな。引退前の一年くらいは、痴女とか、ゲロ吐くとか、男にビンタするとか、そういうのしかやってなかったから、普通のことがしたいって言ったの。普通のセックスじゃなくて、普通の絡みね。
どっちがSだとかそういう設定があるとかじゃなくて、普通の、あるじゃん。女の子が監督に「性感帯はどこですか?」とかインタビューされてて、うしろから男優が、シミケンあたりの人がこっそり近づいて来てさ、後ろからスッて胸をまさぐられて、みたいな。ちょっと、なんで笑うんですか。
だからプライベートのエッチだとどうしたらいいか分かんなくなっちゃって。例えばプライベートで彼氏とバックでしてるとするじゃないですか。でね、AVだと後ろ振り返ってカメラに顔見せるでしょ。でもそうすると超AVっぽいじゃん。でも私は後ろ振り返りたくて仕方ないのね。でもAVっぽい! でも振り返りたい! とかいろいろ考えちゃってね。だからバックでやって顔正面向いてるときとか、相手に顔見えてないとき、私の正面にカメラがあることを想像してこっそり白目むいたりするの。で、ひとりで楽しんでる、と。ちょっと、だからなんで笑うんですか。
更新日:2010-10-01 |
更新日:2010-09-15 |
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