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横浜ベイスターズ売却を打診 TBS、住生活G軸に

2010年10月1日3時3分

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 プロ野球・横浜ベイスターズの親会社である東京放送(TBS)ホールディングス(本社・東京、財津敬三社長)が球団の売却に向けて最終調整に入ったことが30日わかった。譲渡先は、トステムやINAXを傘下に置く住宅設備最大手の住生活グループ(東証1部)を軸に協議している。TBSは景気低迷で広告収入の落ち込みが続いており、球団売却で財務体質の強化を図るのが狙いとみられる。

 住生活グループは、トステムがJリーグの鹿島アントラーズのオフィシャルスポンサーをつとめるなど、スポーツへの協賛に熱心なグループとして知られる。TBSは今春から、金融機関を通じるなどして複数の企業に球団の譲渡を打診。住生活グループは今年1月に立ち上げたグループブランド「LIXIL(リクシル)」の知名度を高める狙いもあり、前向きに検討している。

 TBSは横浜球団のオーナーで、グループ企業の保有分を合わせて球団株の69.2%を持つ。2002年、水産大手のマルハ(現マルハニチロホールディングス)から総額140億円で70万株の譲渡を受けて、筆頭株主になった。ほかにフジ・メディア・ホールディングス傘下のニッポン放送が約30%を保有している。

 テレビ業界は景気の低迷で、広告収入の落ち込みが続く。TBSも本業の放送事業がふるわず、10年3月期には連結で初めて23億円の純損失を計上。民放テレビキー局5社の中では唯一の赤字決算で、財務状態は厳しい。

 ベイスターズは08、09年とセ・リーグ最下位。09年10月に電通出身の加地隆雄社長が就任して刷新を図っているが、今季も3季連続での最下位が決まっている。放送コンテンツとしてのプロ野球の魅力も低下傾向にある中、中継放映権など本業とのシナジー(相乗)効果も薄いと判断したとみられる。

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