参院予算委:「ねじれ国会」で初の論戦

2010年8月4日 11時42分 更新:8月4日 12時14分

参院予算委で林芳正自民党参院政審会長の質問に答える菅直人首相=国会内で2010年8月4日午前9時22分、藤井太郎撮影
参院予算委で林芳正自民党参院政審会長の質問に答える菅直人首相=国会内で2010年8月4日午前9時22分、藤井太郎撮影

 参院で野党が多数を占める「ねじれ国会」で初めてとなる参院予算委員会が4日午前、菅直人首相と関係閣僚が出席して始まった。首相は国家戦略室を「局」に格上げする政治主導確立法案について「こういう国会情勢なので、そのまま成立させていただけるか、修正協議になるか」と述べ、修正の可能性に言及した。世耕弘成氏(自民)への答弁。

 首相は戦略室の機能をシンクタンク的なものに縮小する方針だが、同法案の次期臨時国会での成立を目指す構え。首相は予算委で「首相への直接の提言の機能を強化してもらう。法案で体制がより強化されるのは大変好ましい」と述べ、矛盾しないとの立場を示した。

 首相はまた、予算編成を担当する新たな組織を検討していることを明らかにし、「かつての経済財政諮問会議のような民間人もたくさん入った会議や現在の専従スタッフの戦略室の組織体も含めていろいろ検討したい」と語った。

 林芳正氏(自民)は「政治とカネ」の問題に関し、民主党の小沢一郎前幹事長の国会招致を首相が党代表として指示するよう求めたが、首相は「一義的に国会のしかるべき場で議論するのが適切だろう」と述べるにとどめた。

 参院選大敗後の心境について首相は「泰然とできているわけではないが、首相に就いた政治家の評価は歴史が決めるもの。歴史に対して恥じない行動を取りたい」と語った。【田中成之】

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