広島市は24日、年内に解体を始める旧市民球場(中区)で「さよならイベント」を開く。広島東洋カープの本拠地だった球場を愛したファンに感謝し、ベースや観客席など球場ゆかりの15点を公開オークションで売却する。イベントに向け、委託業者が観客席の取り外しを進めている。
公開オークションに出品するのは、年間指定のボックス席やホームベース、選手のマッサージ台など。「ファンになじみがあり、選手とかかわりが深い」ことを基準に選んだ。
さよならイベントの開始時間は調整中で、オークションは午後に予定する。値段はいずれも千円から始める。イベントではこのほか、市民に愛された球場にまつわるクイズ大会や終球式を催す。
旧球場では今、観客席の取り外しのほか、グラウンドの芝をはがす作業も進む。芝は30センチ角5枚の大きさにそろえ、2日から市植物公園(佐伯区)で販売する。また、球場備品の一部は10月下旬からインターネットオークションにも出品する。
公開オークションの定員は200人で、20歳以上が参加条件。希望者は、往復はがきで市の旧市民球場跡地担当まで申し込む。14日必着。応募多数の場合は抽選。電話082(504)2750。
【写真説明】観客席の取り外しが始まった旧市民球場
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