(CNN) 南米エクアドルのコレア大統領は30日遅く、警察により一時軟禁されていた首都キト郊外の病院を脱出して大統領府に戻った。
現地のテレビ報道によれば、ガスマスクを着けた国軍兵が大統領を救出した。エクアドル赤十字によると、救出時の衝突で警察官2人が死亡し、少なくとも88人が負傷した。
大統領は集まった数千人の支持者らを前にバルコニーから演説し、自分の失脚を目論んだ警察の反乱は失敗に終わったと宣言。警察は給与が削減されると思い込んでデモを実施したとして、「これほど警察を支援し、これほど給与を引き上げた政府はこれまでなかった。それにもかかわらずこのようなことが起きた」「うわべだけの国家警察よ、恥を知れ」と言い捨てた。
警察の行動には「深い悲しみ」を覚え、「背中に刃物を突きつけられたようだった」と振り返った。
大統領救出作戦では1人が撃たれるのを見たとして遺憾の意を表明。支援者や、特にボディーガードが自分を支持してくれたことに感謝すると述べた。