延岡市が新規開業する医師に奨励金500万円を交付する「医療機関新規開業促進事業補助金」を活用した診療所が10月1日、市内塩浜に開業する。この事業を活用した新規開業医は、昨年6月に同市大貫に開業した榎本雄介医師(36)に次いで2人目。
「いまだ内科・消化器科」を開業する同市野地町出身の今田真一医師(46)。自治医科大卒。8月まで宮崎市内の病院に勤務していた。今田医師は「胃、大腸、食道がんの早期発見などに力を注ぎたい。患者さんがリラックスして治療を受けられる診療所を目指します」と抱負を語った。
県北医療の中核・県立延岡病院は、医師不足のため現在、消化器内科、神経内科などが休診中で、市医師会を中心に「延岡方式」と呼ぶ独自の輪番制で民間の医療機関がカバーしている。今田医師も輪番制に加わる。【荒木勲】
毎日新聞 2010年10月1日 地方版