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種の保存法違反:トラのはく製を売買容疑で摘発 警視庁

押収されたトラのはく製=東京都新宿区の警視庁牛込署で2010年10月1日午前10時45分、馬場直子撮影
押収されたトラのはく製=東京都新宿区の警視庁牛込署で2010年10月1日午前10時45分、馬場直子撮影

 ワシントン条約で取引が禁じられているトラのはく製などを売買したとして、警視庁生活環境課は1日、種の保存法違反(譲渡、陳列)の疑いで広島県呉市の古物業者「メディアイースト」、広島市の同「ロイヤルジャパン」と、2社の社長ら9人を東京地検に書類送検した。パンダの例はあるが、トラのはく製の摘発は全国初となる。

 送検されたのは、2社と36~63歳の男女9人。容疑は、トラのはく製(体長165センチ)と子トラ2体(同30センチ)、トラの毛皮(同180センチ)をそれぞれ1万1000~10万円で売買したとしている。メディア社の社長の男(47)はこの4点をインターネットオークションに出品していた。9人は転売目的や趣味で売買しており、いずれも容疑を認めているという。

 トラの種別は不明で、同課は製造・加工元を調べる。ワシントン条約は、すべての種別のトラ製品の取引を禁じている。【伊澤拓也】

毎日新聞 2010年10月1日 12時17分(最終更新 10月1日 12時21分)

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