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中国のフジタ社員3人を釈放、1人は拘束

 北京の日本大使館によると、中国国家安全当局は30日、河北省石家荘市で軍事管理区域に許可なく侵入、撮影した疑いで20日から拘束していた建設会社フジタと現地法人の日本人社員4人のうち3人を釈放した。現地法人の高橋定さんは引き続き拘束され、当局の取り調べを受けている。

 釈放されたのは本社から出張していた佐々木善郎さんと橋本博貴さん、現地法人に出向中の井口準一さん。中国外務省は、3人は中国の法律に違反したことを認めたとしている。

 沖縄県・尖閣諸島付近で中国漁船が海上保安庁の巡視船と衝突した事件で、日本側が公務執行妨害容疑で拘置していた中国人船長を25日未明に釈放、無事中国へ帰国させたことを踏まえ釈放したとみられる。中国側は今後、日中関係の修復へ向けて高官交流の停止などほかの対抗措置も徐々に解除していく可能性が高い。

 中国は10月1日の国慶節(建国記念日)から7連休に入るため、その前に日本に対し関係修復へ向けた前向きな姿勢を示す狙いがあったようだ。

 中国側が船長の拘置に強く反発、次々と対抗措置を打ち出す中で、4人は中国の軍事施設保護に関する法規に違反したとして20日、国家安全当局に拘束された。

 4人は、旧日本軍の遺棄化学兵器関連事業の入札に参加するため下見に訪れていた。

 丹羽宇一郎駐中国大使は中国外務省で30日午前、胡正躍次官補と会談、次官補は3人の釈放を通知した。

 中国側が4人全員を一度に釈放しなかったのは、日本側が漁船の船員14人を先に釈放し船長だけ拘置を続けたことへの反発があるとみられる。

 前原誠司外相は30日の衆院予算委員会で「もう1人残されているので早期解決をしっかり求めていきたい」と述べた。

 中国は表向き「(漁船衝突とは)性質の違う事件」(姜瑜外務省副報道局長)とし、関連性はないとの立場。だが、軍事管理区域にうっかり侵入した旅行者の場合、拘束されても罰金を支払い、当日中に釈放されることがほとんどで、4人の拘束は日本側が船長を送検し、拘置を続けたことへの対抗措置とみられていた。(共同)

 [2010年9月30日13時0分]


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